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時計仕掛けのりんご(文庫版) 秋田文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 秋田書店 |
発売年月日 | 1994/04/01 |
JAN | 9784253169950 |
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時計仕掛けのりんご(文庫版)
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商品レビュー
4
14件のお客様レビュー
久々の手塚治虫はやはりおもしろい。 少しグロい部分もあるけれど、はっとさせられる手塚治虫ワールドを楽しめました。
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10代の頃に読んだ時、内容よりも著者の脱マンガ的な絵柄・技法に強く惹かれたが、再読しても相変わらず凄いと思った。ここでこういうアングルかぁ、こういうコマ処理(作品内での時間管理)をするかぁとか感心しきりだった。青年誌向けにキャラの顔をかなり掘りの深い描き方をしていて、当時著者が対...
10代の頃に読んだ時、内容よりも著者の脱マンガ的な絵柄・技法に強く惹かれたが、再読しても相変わらず凄いと思った。ここでこういうアングルかぁ、こういうコマ処理(作品内での時間管理)をするかぁとか感心しきりだった。青年誌向けにキャラの顔をかなり掘りの深い描き方をしていて、当時著者が対抗意識をもっていた劇画調というのとも違って手塚マンガのティストが残っていて独特の味わいがあり、たぶん多くの手塚ファンも著者も気に入らないというような気がするが、自分は青年誌向けの著者のキャラの描き方はかなり好き。後年の『アドルフに告ぐ』や『陽だまりの樹』に比べると著者がまだ若くかなり背伸びというか、自分の体質にあわないものを無理して描いている感は否めないが、庶民が権力に蹂躙されること(その最たるは戦争だが)に対する憎悪や怒りといったものが通底しているところが著者らしいと思う。
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ペーター・キュルテンの記録は実話を元にしているらしいが、wikipediaでさらっと読んだ実際の話の方が面白かったな。 それよりアメコミを意識したオープニングの英語の書き文字とか、本来のキュルテンが言ったとも思えない社会への不満が唐突に飛び出すところとか、妙な創作の方が気になった...
ペーター・キュルテンの記録は実話を元にしているらしいが、wikipediaでさらっと読んだ実際の話の方が面白かったな。 それよりアメコミを意識したオープニングの英語の書き文字とか、本来のキュルテンが言ったとも思えない社会への不満が唐突に飛び出すところとか、妙な創作の方が気になった。 時計仕掛けのりんごは色々破綻していて現実味には乏しいなあ。 陰謀論並に細部が適当すぎて、大したサスペンスやミステリ色もない。 当時はこれで十分だったのかも知れないが。 カノンもなんか政治的歪みを感じる。 白い幻影でやっとそういうカラーから脱却できた気がする。 ただネタとしては既によそでも見たネタではある。ブラックジャックとどっちが先だろう。 最上殿始末は結末が政治ではなかった辺りだけ面白い。 今ならすぐ批判されてしまいそうな内容だが。 総じてエログロに寄せようとしているのは大人向けな掲載誌の方向性か。 メジャーにはなれないのもよくわかる内容だった。
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