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時計仕掛けのりんご(文庫版) の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2024/11/16

下北の古本屋さんで見つけて買ってみた。人の愚かさ・哀しさが存分に詰まっていてとても好き。愛する人の姿が網膜に焼き付いた「白い幻影」が1番好みだった。手塚先生の描く愛はどこかやるせなくて心が食らいます… 手塚作品ブラックジャックくらいしか触れたことがなかったけど、調べてみたら読んで...

下北の古本屋さんで見つけて買ってみた。人の愚かさ・哀しさが存分に詰まっていてとても好き。愛する人の姿が網膜に焼き付いた「白い幻影」が1番好みだった。手塚先生の描く愛はどこかやるせなくて心が食らいます… 手塚作品ブラックジャックくらいしか触れたことがなかったけど、調べてみたら読んでみたい面白そうな作品ばかりで、とりあえずアポロの歌が欲しい今。

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2024/07/17

久々の手塚治虫はやはりおもしろい。 少しグロい部分もあるけれど、はっとさせられる手塚治虫ワールドを楽しめました。

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2024/04/26

10代の頃に読んだ時、内容よりも著者の脱マンガ的な絵柄・技法に強く惹かれたが、再読しても相変わらず凄いと思った。ここでこういうアングルかぁ、こういうコマ処理(作品内での時間管理)をするかぁとか感心しきりだった。青年誌向けにキャラの顔をかなり掘りの深い描き方をしていて、当時著者が対...

10代の頃に読んだ時、内容よりも著者の脱マンガ的な絵柄・技法に強く惹かれたが、再読しても相変わらず凄いと思った。ここでこういうアングルかぁ、こういうコマ処理(作品内での時間管理)をするかぁとか感心しきりだった。青年誌向けにキャラの顔をかなり掘りの深い描き方をしていて、当時著者が対抗意識をもっていた劇画調というのとも違って手塚マンガのティストが残っていて独特の味わいがあり、たぶん多くの手塚ファンも著者も気に入らないというような気がするが、自分は青年誌向けの著者のキャラの描き方はかなり好き。後年の『アドルフに告ぐ』や『陽だまりの樹』に比べると著者がまだ若くかなり背伸びというか、自分の体質にあわないものを無理して描いている感は否めないが、庶民が権力に蹂躙されること(その最たるは戦争だが)に対する憎悪や怒りといったものが通底しているところが著者らしいと思う。

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2024/03/16

ペーター・キュルテンの記録は実話を元にしているらしいが、wikipediaでさらっと読んだ実際の話の方が面白かったな。 それよりアメコミを意識したオープニングの英語の書き文字とか、本来のキュルテンが言ったとも思えない社会への不満が唐突に飛び出すところとか、妙な創作の方が気になった...

ペーター・キュルテンの記録は実話を元にしているらしいが、wikipediaでさらっと読んだ実際の話の方が面白かったな。 それよりアメコミを意識したオープニングの英語の書き文字とか、本来のキュルテンが言ったとも思えない社会への不満が唐突に飛び出すところとか、妙な創作の方が気になった。 時計仕掛けのりんごは色々破綻していて現実味には乏しいなあ。 陰謀論並に細部が適当すぎて、大したサスペンスやミステリ色もない。 当時はこれで十分だったのかも知れないが。 カノンもなんか政治的歪みを感じる。 白い幻影でやっとそういうカラーから脱却できた気がする。 ただネタとしては既によそでも見たネタではある。ブラックジャックとどっちが先だろう。 最上殿始末は結末が政治ではなかった辺りだけ面白い。 今ならすぐ批判されてしまいそうな内容だが。 総じてエログロに寄せようとしているのは大人向けな掲載誌の方向性か。 メジャーにはなれないのもよくわかる内容だった。

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2023/11/26

手塚治虫の作品は秋田文庫で読むことが多いです。全集みたいな感覚ですね。 今回読んだのは『時計仕掛けのりんご』。「ペーター・キュルテンの記録」「時計仕掛けのりんご」「カノン」「白い幻影」「最上殿始末」の5作品収録。 アトムのような少年漫画ではなく、大人向けな作品ばかりです。異色です...

手塚治虫の作品は秋田文庫で読むことが多いです。全集みたいな感覚ですね。 今回読んだのは『時計仕掛けのりんご』。「ペーター・キュルテンの記録」「時計仕掛けのりんご」「カノン」「白い幻影」「最上殿始末」の5作品収録。 アトムのような少年漫画ではなく、大人向けな作品ばかりです。異色ですね。 「火の鳥」や「BLACK JACK」のように少年も大人も楽しめる作品はもちろんあるのですが、収録されているのは少年向けではないと思います。これらを持って手塚治虫の闇の部分というのは、簡単というか短絡というか。 陰陽どちらも鮮明に描けるのだと思います。陰と陽どちらの濃度を上げるかの匙加減が巧みなんでしょうね。言わずもがな。 実録、混迷、郷愁、哀愁、復讐の5作品。それぞれに共通しているのは狂気か。日常生活を送る殺人者の仮面。静かに侵食されてゆく日常。忘れられない過去。消す事のできない記憶。復讐の連鎖。 闇ではないけど、黒い1冊だと思います。知らないだけで、まだまだたくさんあるのだろうな。

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2022/05/06

「時計仕掛けのりんご」が時計仕掛けのオレンジにかけているな、と惹かれて手に取りました。手塚治虫の作品を読むのは初めてでしたが奇妙な雰囲気がとても好きです。

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2022/01/24

 表題作である「時計仕掛けのりんご」が、ゾンビ映画みたいな怖さでした。  全部面白かったのですが、「カノン」の寂し感じが凄い好きです。

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2017/11/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

2017/11.05 おもしろいけど、キレがないのは手塚治虫の思想の割合がすくないからなのか? ・隔離された都市の話 情報操作、食べ物に毒が入っている、街の外に出られない。テロリストが極秘で進める計画人間何もわからず巻き込まれる。魚にメッセージを書いて救いを求める。最後は運で助かる。目的も何も明かさず終わる。 ・殺人鬼の話 昔殺人を犯した妻と村の人気者の夫。連続殺人事件が起こっている。犯人は夫。純愛。 ・影武者の話 冷酷な殿様の影武者になる。妻を殺され影武者が殿様を殺すものの、最後は殿様の側室に梅毒をうつされる。

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2017/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1994年刊行(初出1969~74年)。心理ホラー、サスペンスフルな作品が5つ。甲乙つけがたい作品群が並ぶ。そして、深読みすれば、いかようにも深読みできそうな作品群である。手塚氏の短編集はどれも凄いが、この短編集は特に素晴らしい。PS.スタンリー・キューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」、もう一度見てみようかなぁ。

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2018/11/02

久しぶりに手塚作品を読んだ。 第1話 「ピーター・キュルテンノ記録」は実話が元になっていると聞いて驚いた。 第5話の「最上殿始末」は最後のドンデン返しも面白い。

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