![スター・レッド(文庫版) 小学館文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001501/0015013480LL.jpg)
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スター・レッド(文庫版) 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 1995/04/15 |
JAN | 9784091910127 |
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スター・レッド(文庫版)
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商品レビュー
4.4
51件のお客様レビュー
萩尾望都の思想が先進的で既存価値観から自由なことにほんとにびっくりする。これが50年近く前に描かれたのか。。。 宇宙空間での永遠の孤独、意識と肉体の乖離や存在の定義、視覚と世界認識などなどSF 設定をとおして哲学が語られていて示唆がある。頭のいい人だったんだろうな。未来を現...
萩尾望都の思想が先進的で既存価値観から自由なことにほんとにびっくりする。これが50年近く前に描かれたのか。。。 宇宙空間での永遠の孤独、意識と肉体の乖離や存在の定義、視覚と世界認識などなどSF 設定をとおして哲学が語られていて示唆がある。頭のいい人だったんだろうな。未来を現在に伝えようとするシーンはインターステラーの本棚のよう。ノーランの40年前にこれがあったのか。この漫画でギリシャ語の数字を覚えた。わたしの知識の大半は漫画からきてる
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中学くらいの時に読んだ作品。 視覚にはいろいろある……と知った作品。『視覚』が自分が見えている形だけではないのは衝撃だった。 超能力も遺伝だから、人類が新たに火星に移住しても同じように能力を得るというのも。設定がハッとさせられるものばかりだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原作があった『百億千億』とは真逆に、『スター・レッド』は主人公と設定だけを考えて結末を決めずに描き始めたそうだ。 脇役で出したエルグが物語をうまくリードしてくれたと振り返っている。 主人公のスター・レッドは、超能力を持った火星人の少女。 名前は星(セイ)で、白髪で赤目…遺伝子突然変異で生まれてきている。 ホワイトタイガーなど地球上の生物でもよく見られるアルビノというやつだ。 実は視力がないのだが、目ではなく透視能力で世の中を見ている。 他にも、読唇術、瞬間移動、念動力など多種多様な超能力を持っている。 萩尾望都さんの描く少女は、世間(男目線の文化)が暗黙のうちに要求する「女性らしさ」を拒否している。 近年ではジェンダーレスとかジェンダーフリーなどの議論が活発になり、法改正を含めて社会常識が変わりつつあるが、45年も前からこのテーマと対峙しているのだ。 生物的に否定できない「妊娠」「出産」の役割分担すらぶち壊して、本作では男性だったヨダカが子供を産む。 『百億千億』は少年マンガ雑誌に掲載されたが、『スター・レッド』は少女コミックで連載された。 絵柄だけ見ると美男美女ばかりなので、当時は(今も?)少年向けの雑誌には不向きだと判断したのだろうが、内容は少女向けというわけでもない。 本作品の驚きの一つは、物語の途中で主人公の星(セイ)が死んでしまうことだ。 だが、萩尾望都さんの頭の中には、そうすることで生まれるストーリー展開が出来上がっていたようだ。 荘厳な宇宙とそこで生きる生命の種の存続について考えさせられるエンディングが素晴らしかった。 萩尾望都さんの作品を3冊読んで、いったん休止にするつもりだったが、『マージナル』も読もうかという気持ちが湧いてきた。
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