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11人いる!(文庫版)
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11人いる!(文庫版)
¥220
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商品レビュー
4.4
147件のお客様レビュー
SF漫画で古今の名作といえば、で必ず名前が上がります「11人いる!」。 物語の導入はさまざまなところで紹介されているし、もうテンプレだとは思います。 ああいう終わり方、希望の終わり方になるとは思わなかった。 パニックの中、誰か一人は犠牲になってしまうのではないか、と思いながら読ん...
SF漫画で古今の名作といえば、で必ず名前が上がります「11人いる!」。 物語の導入はさまざまなところで紹介されているし、もうテンプレだとは思います。 ああいう終わり方、希望の終わり方になるとは思わなかった。 パニックの中、誰か一人は犠牲になってしまうのではないか、と思いながら読んでいたのだけどもなぁ。もしくは『そして誰もいなくなった』のような不幸な結末かな、とも。 悲劇や惨劇で終わらなかった、希望と未来への確かな活力が感じられるのが清々しい。 後日談の「続・11人いる!」とショートショートの「スペース ストリート」も同時収録。 フロルの存在が何よりも物語の清涼剤でもあり起爆剤。まだ彼でも彼女でもない存在のフロルがいることで、読者側からの視点や感情を投影できていると思います。逆に共感できない部分もあったりするので、冷静な視点を持たせてくれることもある。 フロルという人物を生み出したことが、物語の成功だったのかなぁ、と存在感の大きさに伴って感じます。 主人公のような扱いのタダを振り回す役としても、ともに寄り添う相手としてもなくてはならない存在でありました。 事前情報なしで、これを読めた世代は羨ましい。 困難が立て続けに起こる閉鎖環境で、状況を打ち破るために立ち向かう若者たち。自分の野望と将来を天秤にかけ、その上で仲間を救う選択に至るまでの経緯に停滞感がなく、流れるように読まされてしまいます。 いい、好きです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
このご時世に、ネタバレを今まで踏まずにいれた名作というのは貴重なもので、初見です。 宇宙船という密室に、なんせ二転三転と困難が襲ってくる。試験官たちの目論見どおり、「11人いる!」ことが発端and起爆剤の物語ではあるけれど、それどころじゃない状況に陥って、ヒトコワというよりSFサスペンスですごくよかった。 しかしフロルの可愛らしさと気持ちの良さが最高ですね……。やっぱり理想のヒロインって、中性的な友達兼婚約者なのかも。甘えん坊でわがままだけど人を想う気持ちはまっすぐな。 みんな気持ちのいい若者だったから、続編で割れてしまったのは悲しかった。短編でキャラクターみんなを好きになってしまう力がありました。11人もいる、のに。
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宇宙もののSFは数々ありますが、半世紀近く経ってもやっぱり感動してしまう! 銀河系の外にまで飛び、宇宙交流が盛んになっている、という構想から惹きつけられますよね! でも、こんなに進歩しているのに、異質な存在を排除してしまう人間(この場合地球人に限らない)の弱さが克服されていないこ...
宇宙もののSFは数々ありますが、半世紀近く経ってもやっぱり感動してしまう! 銀河系の外にまで飛び、宇宙交流が盛んになっている、という構想から惹きつけられますよね! でも、こんなに進歩しているのに、異質な存在を排除してしまう人間(この場合地球人に限らない)の弱さが克服されていないことによってストーリーが動いているのが、この年齢になって読み返して感じたことでした。
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