11人いる!(文庫版) の商品レビュー
宇宙もののSFは数々ありますが、半世紀近く経ってもやっぱり感動してしまう! 銀河系の外にまで飛び、宇宙交流が盛んになっている、という構想から惹きつけられますよね! でも、こんなに進歩しているのに、異質な存在を排除してしまう人間(この場合地球人に限らない)の弱さが克服されていないこ...
宇宙もののSFは数々ありますが、半世紀近く経ってもやっぱり感動してしまう! 銀河系の外にまで飛び、宇宙交流が盛んになっている、という構想から惹きつけられますよね! でも、こんなに進歩しているのに、異質な存在を排除してしまう人間(この場合地球人に限らない)の弱さが克服されていないことによってストーリーが動いているのが、この年齢になって読み返して感じたことでした。
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とにかく、この題名が秀逸! こんなに端的にドキドキさせる題名、 漫画以外を含めてもどこにも無い。 いつか言いたい。 何らかの状況になって、 「11人いる!」って。 でも、なかなか11人にならない笑 11人じゃないと意味がない。 そして、それを言った時に、 1人くらいは笑って反応...
とにかく、この題名が秀逸! こんなに端的にドキドキさせる題名、 漫画以外を含めてもどこにも無い。 いつか言いたい。 何らかの状況になって、 「11人いる!」って。 でも、なかなか11人にならない笑 11人じゃないと意味がない。 そして、それを言った時に、 1人くらいは笑って反応してほしい。 そして、それが フロルのような奴?娘?だったら 最高だと思います笑
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宇宙船の中での表題作が面白かった。 国レベルではなくて、星レベルの話に考えさせられる。いつこうなるか、コロナも全然予見できなかったし、絵空事ではないような気もしてくる。 キャラクターの魅力で後半はグイグイ読んでしまった。
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有名すぎて読んでなかった。萩尾望都さんの絵柄には若干苦手感あるけど、流石に面白い。ヌーとフロルは二次創作捗りそうなキャラクターですな。
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この題名は記憶にあるので「ひょっとしたら読んでるかも?」と思ったが未読だった。 1975年の作品で小学館漫画賞を受賞し、NHKでテレビドラマ化もされていたので題名だけ強く刷り込まれていたのか? これを読んで、萩尾望都ファンになる人は多いだろう。 いろいろと考えさせられる要素が豊...
この題名は記憶にあるので「ひょっとしたら読んでるかも?」と思ったが未読だった。 1975年の作品で小学館漫画賞を受賞し、NHKでテレビドラマ化もされていたので題名だけ強く刷り込まれていたのか? これを読んで、萩尾望都ファンになる人は多いだろう。 いろいろと考えさせられる要素が豊富な作品だ。 読み始めてすぐに科学と哲学の両方で「手塚治虫」の雰囲気を感じた。 本作品の主人公はタダなのだが、突出して惹きつけられるキャラはフロルだ。 フロルはまだ男でも女でもない両性体で、もう少し成長すると男か女かどちらかになる。 フロルは男になりたいと強く思っており、言動は感情あけっぴろげのヤンチャ坊主だが、見てくれはきゃしゃな美少女。 タダは性別関係なく(実際に性別未確定の設定である)一人の人間としてフロルが好きで、フロルもタダのことが好きだ。 続編では、タダとフロルの関係性を前面に打ち出した物語になる。 フロルは最後まで両性体のままだが、時に男性、時に女性と、このキャラをうまく生かしている。 スペース ストリート はタダとフロルを使ったコメディだった。 この二人のキャラはすっかり定着していて、いろんな物語の役回りを演じられそう。 この後の作品でどのように登場するのかは知らないが、フロルの安売りはしないで欲しいと思ってしまう。 萩尾望都さんの作品はもう少し読んでみるつもり。
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. 『11人いる!』 著 : 萩尾望都 ◇ かねてより評判を聞いていた萩尾望都先生の 作品を初めて拝読しました。 これ迄に読んだ幾人もの漫画家さんが、 尊敬する漫画家として萩尾望都先生を 挙げており、前々から興味を持っておりました。 伝説の漫画家の一人として、 漫画の...
. 『11人いる!』 著 : 萩尾望都 ◇ かねてより評判を聞いていた萩尾望都先生の 作品を初めて拝読しました。 これ迄に読んだ幾人もの漫画家さんが、 尊敬する漫画家として萩尾望都先生を 挙げており、前々から興味を持っておりました。 伝説の漫画家の一人として、 漫画のみならず方々に影響を与えており、 私自身、最近は祖となる作品を鑑賞する機会が 増えてきたこともあり、 特別な書店へ足を運んだ際に勇気を出して この短篇を手に取りました。 『11人いる!』はSF作品で、 1チーム10人が外部と接触を断たれた宇宙船で 53日間生きのびる試験を受けるが、 宇宙船には11人いた! 果たして無事合格できるのか、、。 というお話です。 各々の年齢・国籍・人種・性別・主義・容姿・文化・身分の違いを、11人を深い造詣で描写することで表現しており、考え方の反発や対話を通して読者に対しても問いを投げかけているのが感じられました。 なんと現在より50年近く昔の 1975年の作品との事ですが、 鋭い洞察は現在に於いても普遍的で 読者に新鮮な学びと面白さを与えてくれます。 一つの面が悪い方向に働く時もあれば、 全く別のタイミングで良い方向に 活かされる時もあり、 それが一層、その人の信念や、 苦労に対しての人間としての 深みを感じさせられ、 そんな場面が沢山ありました。 好きな登場人物は”フロル”です。 『彼方のアストラ』が好きな方には、 特に間違いなくおすすめだと思います。 話題作・人気作ほどネタバレの多いこの現代に、 一周まわって名作過ぎてネタバレされずに 先の読めない展開を愉しめる作品は 案外、最適かもしれません。 .
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初めて読んだ時、愉しくて読みふけった~どんな話なのかと。宇宙SFミステリー作品になるのかな? 世界観がしっかり作り込まれていて、読んでいて世界観が広まる感じ。辻褄がきちんとあって話に深みがある感じ。勉強にもなったかも 笑 何だか天体の事知りたくなります。読んでいくと展開がどんど...
初めて読んだ時、愉しくて読みふけった~どんな話なのかと。宇宙SFミステリー作品になるのかな? 世界観がしっかり作り込まれていて、読んでいて世界観が広まる感じ。辻褄がきちんとあって話に深みがある感じ。勉強にもなったかも 笑 何だか天体の事知りたくなります。読んでいくと展開がどんどん気になってきて、11人目は誰?とか、この試験のいく先は?とか各々の立場など、色々気になってしまいます。 主人公もとても元気で魅力的的だし、恋愛も少しずつ入ってきます。 時間を置いて又読み返す作品になりました。気になった方はぜひ読んでみてください!
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※このレビューにはネタバレを含みます
§敗北の漫画* もし一生のうち一度だけ自分の意思で性別が決められたらと言うお話。 フロルが女性として生きる事を決意した事には異議は無い、しかし、その理由が「タダ君のお嫁さんになりたいから」と言うのが誠にナンセンス。 フロルの出自は封建社会の王家でありその星では極端な男尊女卑がまかり通っていた。 つまりフロルは良い所のお嬢さん。この殻を打ち破り、世の女性達の為に立ち上がり男尊女卑の社会を変革する側にフロルが向かうストーリーとすれば、タダとの恋愛を描いても、より活き活きとした、もっとロマンチックな作品となり、現実社会の男尊女卑の差別に苦しむ若い女性達を励ます作品にもなり得たろうが、作者はそうした深い考えは持ちえず、フロルは単なる可愛い女の子に終始した。 結局の所、作者もフロルと同じく「お嬢さん」の域を出る事が出来なかったのである。 補遺 現実社会では地球の日本ですら例えば故平塚らいてう女史の様にお嬢さん育ちの殻を打ち破り女性の人権を守る為に戦った女性が大勢いる。 21世紀の今日、フロルの様な性的少数者も数多く立ち上がっている。 *有名な日本の左翼家だった故宮本賢治氏はその著作「敗北の文学」で芥川龍之介の文学を徹底的に批判した。その足元にも及ばず大変恥ずかしいがそのパロディとして。
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名作と聞いて読んでみたのだが 現在のエンターテイメントに慣れている我々にとっては少し刺激が足りないかな?と思った 11人目すぐにわかっちゃうし…
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■11人いる! 121p この作品は読み返さなくてもいいくらい一コマ一コマ憶えていた。 が、なぜこの本だけ見当たらないのか悔しくて再購入して読み返してみた。 思い出すに、おそらく初・萩尾望都作品。 たぶん同じ小学館の「ドラえもん」に入っていたチラシでこの文庫版の表紙イラストを見て、タイトルや絵柄に惹かれたんじゃなかったか。 おじさんになって読み返してみると、「エイリアン」「遊星からの物体X」「イベント・ホライゾン」など思い出すものもある。 そしてこれは続編で感想を強めるのだが…… ■続11人いる!!東の地平・西の永遠 160p かなりはっきり異文化交流の話なのだ。 発展と「未開」、信仰と文化、植民と異文化への憧れ、実際的に文明が齎されれば変革が内部からも起こる、など。 中島らもが「ガダラの豚」などでインプリントしてくれたものの見方を、実は萩尾望都も教えてくれていたのだ、とおじさんが振り返っての感想。 あと今回の感想としては、発表年が意外と早いことに驚き。初・SF長編なんだとか。 ■タダとフロルのスペースストリート 32p 単純に嬉しい。 ◇エッセイ―美少年とは何者か:中島らも(作家)
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