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スピノザの世界 神あるいは自然 講談社現代新書
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スピノザの世界 神あるいは自然 講談社現代新書

上野修(著者)

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スピノザの世界 神あるいは自然 講談社現代新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2005/04/20
JAN 9784061497832

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商品レビュー

4.3

37件のお客様レビュー

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2025/09/26

本書のメインは『エチカ』であるが、最初の三割が『知性改善論』に当てられている。これはスピノザ自身の着想の順序を追うものであり、導入として優れている。スピノザは『最高の喜び』が欲しかったし、その『欲望』に一切譲歩をしなかった。その点が重要であり、『知性改善論』で宣言されることでもあ...

本書のメインは『エチカ』であるが、最初の三割が『知性改善論』に当てられている。これはスピノザ自身の着想の順序を追うものであり、導入として優れている。スピノザは『最高の喜び』が欲しかったし、その『欲望』に一切譲歩をしなかった。その点が重要であり、『知性改善論』で宣言されることでもある。だから、スピノザはお説教じみた物言いは一切しないのだ。著者の文体は平易であり、丁寧に読めば文章自体の理解は難しくないだろう。問題は、表現されるスピノザの思想自体に由来する異物感である。それでも本書を最後まで読み進めれば、目の前の景色が変わるような感動を味わえるので、そこまで進んでほしいと思う。 メインの『エチカ』の解説では、おそらくほとんどの人が、最初の方に置かれている、『神』の定義からその実在を導く論証に「?」となると思う。著者によるとその意義は、そのようなものとして『神』を考えることで、現実の『在るということのすべて』についての説明を導くことができるということにある。ここが『エチカ』を受け入れられるかどうかの分岐点かもしれない。もっとも、そんなに深く考えないで読み進んでも構わないように思う。スピノザの『神』はほとんど神らしくない。単に『世界』とか『存在』とか『森羅万象』とかを言い換えただけのようである。とにかく、何かが現実として在るという事実から出発するのだと思えばよい。キャッチコピーになりがちな『汎神論』とか『神即自然』とかのイメージに引っ張られてはいけない。スピノザは『有徳なる無神論者』と言われていたらしいが、確かに、中世の語彙で無神論を語ろうとすれば、『エチカ』のようになるのだろう。 本書の本領発揮は、そのような形而上学的な議論がまとまってからの、『倫理』の章からだろう。『エチカ』とは『倫理学』という意味であるが、カントのような義務論は一切登場しない。あくまで大切なのは『理性』による認識であり、『エチカ』はそのための説明の体系なのである。スピノザにとって『憎しみ』は『外部の原因の観念を伴った悲しみ』と定義される。そしてその『療法』として、『すべての事物は必然的である』と見る視座から、何らかの悪しき行為者も『自由意志』をもってそれをなしたのではないという認識が提示される。スピノザ自身の書き方では『一切が神の本性の必然性から出てき、自然の永遠なる諸法則、諸規則に従って生じることを正しく知る人は、たしかに、憎しみ、笑いあるいは軽蔑に値する何ものも見出さないであろうし、またなんびとをも憐れむことがないであろう』と表現される。人はつまずいた石に対して本気で怒ったりしないように、他人に対してもそうあるべきだということだろう。他人のためでなく自分自身のために、自分の中から有害な感情を遠ざける、そういう態度である。そのような人間が『強い人間』とか『自由な人間』といった言葉で称揚される。 『神』、つまり『世界』そのものから出発した思考は、演繹の果てに『ほとんど魂を乱されず、自己・神および事物たちをある永遠なる必然性でもって意識し、かく在ることを決してやめず、つねに魂の真の平安を有している』という境地に至る。それは、いつもと同じ現実を、唯一無二の『必然』として、『永遠の相のもとに進行する光景』として見ることである。私はここで少し泣きそうになってしまった。 読んでいて思い浮かんだのはニーチェ、そしてゴータマ・ブッダであった。ニーチェも自身の先駆者としてスピノザの名を挙げている(『道徳の系譜学』に『スピノザにとって世界は良心の疚しさの発見以前におけるあの無邪気な状態へ立ち戻った』と書いている)。全てを『必然性』、つまり原因→結果の連鎖と受け取り『自由意志』を否定する倫理は、ニーチェの「永遠回帰」思想にかなり近い。ニーチェが断言したことを、スピノザは説明しているようにも思う。「貴族道徳」を標榜しながら、しばしば罵詈雑言の一斉射撃を行うニーチェの語りよりも、静かな強さをまとったスピノザの文体の方がよほど「貴族的」だと感じるのは私だけではあるまい。そしてそれ以上に、スピノザの『必然性』の思想の中核は、ブッダの「縁起」の説法そのものであると思ったのだ。

Posted by ブクログ

2025/09/25

一言でいうと難しい。 読み終えはしたもののきっと理解などできていないと思う。 ただ読んでいて面白かった。読み進まないということはなかった。 また時間をあけて何度も読んでみたいと思う。

Posted by ブクログ

2025/02/10

上野先生のスピノザ解説はやっぱり面白い。 常識的な推論を逆に考えてしまうことでこれほどすっきりと物事が理解できるようになり、それ以降はそうとしか考えられなくなるような凄い思想だと思う。

Posted by ブクログ