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「平和構築」とは何か 紛争地域の再生のために 平凡社新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
| 発売年月日 | 2003/04/21 |
| JAN | 9784582851786 |

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「平和構築」とは何か
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商品レビュー
3.4
10件のお客様レビュー
真の平和とはどういう…
真の平和とはどういうものなのか。いかにして努力していけばいいのか。
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平和という状態をどの様に捉えるだろうか。争いがなくミサイルや爆弾が飛び交うことの無い物理的な状態も、もちろん平和の一つであるが、ある国の指導者同士がお互いに距離をとりつつも互いを憎んだり牽制しあっている状況は平和とは言い難い。だが国民がそれを知らなければ、そうした指導者同士の気持...
平和という状態をどの様に捉えるだろうか。争いがなくミサイルや爆弾が飛び交うことの無い物理的な状態も、もちろん平和の一つであるが、ある国の指導者同士がお互いに距離をとりつつも互いを憎んだり牽制しあっている状況は平和とは言い難い。だが国民がそれを知らなければ、そうした指導者同士の気持ちを理解していなければ、表面上は争いなく平和に見える事もある。そもそもそれぞれの国の指導者たちが何を目論み何を目指して、何を将来にわたってやろうとしているかなんて、誰にもわからない。更に言うなら、ある国の指導者が別の国の指導者を敬愛していたり、憧れを抱いたり平和な関係を保ちたいと思っていても、相手がある事だから、必ずしも相手も同じ気持ちからなんて解らない。そうなると、表面上争いが無ければ、それも平和のうちにあると言えなくも無い。先ずは平和をどの様に捉えるかは、どの状態を平和な状態として目指すかは、その国の国民や指導者次第とも言える。勿論、自分たちが平和に安全に暮らせれば良いと考える人々がいれば、相手を騙したり苦しめたりする事も厭わないケースすらありそうだ。自分の国の指導者が他国への攻撃を決断し、戦闘部隊を送り込んだりしていても、相手の国力との差が大きければ、攻め入った国の国民が安全に不安を抱いたり、身の危険を感じる事もないかもしれない。離れた中東に軍隊を送り込むアメリカの様な存在。それでもニューヨークに暮らす富豪が平和を否定することは無いだろう。 本書はその平和について、平和が確立される3つのプロセスのうち、タイトルにある様に、平和の構築について記載されている。プロセスは「peace making=平和創造」「peace keeping=平和維持」「peace building=平和構築」この3段階に分けらるそうだが、平和で無い状態(主に紛争が発生している状態)から先ずは一旦の平和な状態を創り上げる「創造」。これについては、適切な人物が当たらなければならず、過去にこれを作り上げたノーベル平和賞受賞者に学ぶ。表面上は平和を希求しながら実際は自己の利益を狙う様な人材は当然相応しくないのは明らかだが、現在の紛争解決に動く各国首脳クラスの振る舞いを見る限り、自国の利益優先を考えるものが多いと感じる。そしてこの平和状態を維持するための活動。過去に日本でも話題になったPKOである。平和な状態を如何に長く続けるかは難しく前述した様な利害が絡むとより難しくなる。ここには当初の発端となった争いの原因自体を完全に取り除く恒久的な対応が必要になるし、表立って活動する力はある程度の力を持って押さえ込むなど、そのバランス維持は非常に困難な作業だ。そして本書のテーマである平和の構築は、そうした原因を完全に取り除きつつ、2度と元の状態に戻らせないためには、場合によっては国そのものを大きく作り変える必要性も出てくる。社会インフラ整備や国民の教育により、貧困からの脱出や民度の向上など課題が山積する。 今我々はイランを攻撃するアメリカや、ガザを脅し続けるイスラエル、そしてウクライナへ侵攻したロシアなど、力によって相手を支配しようとする力の存在を目の当たりにしている。それらミサイルや自爆ドローンが飛来する映像を見ながら、平和を作る努力とは真逆の、利害に目が眩んだような超大国の力に嫌気が指している。いや、今は自身の身が安全だからその程度の嫌悪感で許されているだけだ。日本とて恒久的な平和は無い。隣国中国の圧力や北朝鮮の核実験、ミサイル発射はすぐ間近の出来事だ。国民一人一人が平和を理解し、努力してそれを維持し、将来まで続く平和のプロセスを構築しなければならない。それを教えてくれる一冊。
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※このレビューにはネタバレを含みます
平和構築の現状について、NGOの活躍を中心に、国際機関の活動もふまえてコンパクトにまとめた入門新書である。 紛争の予防、解決、再発防止の流れのなかで、どのようなアクターが関わっているかを、 主に筆者の選挙監視団への参加経験や、ゼミ学生を連れての研修の様子を具体例として、解説している。 包括的な書ではないが、現場にいる気持ちになって読めるので、入門書として良いと思う。 この本を読んで気づかされた事。 平和構築には、 ICRCなどの国際NGO、 WFPなどの諸国際機関、 多国籍軍やPKF、 選挙監視団などやPKO、 JICAなどの政府国際援助機関、 などのアクターが関わっているということは知っていたが、 それら外からきたアクターだけではなく、紛争地の中に存在するアクターの役割が非常に重要であるという事実に気づかされた。 本書の第4章では、平和構築の基本書を著したというジョン・ポール・レデラックの提示したメソッドを使って、紛争地に存在するアクターの役割について解説している。 それによると、平和構築に重要な役割をはたすアクターは三つの階層に分けられる。 ・まずは、大統領や反政府組織の長などのトップリーダー ・次に最も重要な、宗教的リーダーや人道組織のリーダーなどの各セクターの尊敬を集めている人々 ・さらに地元の会議やNGOなどの草の根リーダー これらのリーダーがどのような役割を果たすかによって、平和構築の結果が大きく左右されるという点に驚かされた。 また、紛争解決には、外からきた組織がこれらのリーダーとうまく協力し合う事が重要になると感じた。 平和構築の主体はどこまでも、紛争当事者であり、紛争当事国の国民である、といわれることの意味の理解が少し深まった気がする。
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