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「平和構築」とは何か 紛争地域の再生のために 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2003/04/21 |
JAN | 9784582851786 |
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「平和構築」とは何か
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
真の平和とはどういう…
真の平和とはどういうものなのか。いかにして努力していけばいいのか。
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平和構築の現状について、NGOの活躍を中心に、国際機関の活動もふまえてコンパクトにまとめた入門新書である。 紛争の予防、解決、再発防止の流れのなかで、どのようなアクターが関わっているかを、 主に筆者の選挙監視団への参加経験や、ゼミ学生を連れての研修の様子を具体例として、解説している。 包括的な書ではないが、現場にいる気持ちになって読めるので、入門書として良いと思う。 この本を読んで気づかされた事。 平和構築には、 ICRCなどの国際NGO、 WFPなどの諸国際機関、 多国籍軍やPKF、 選挙監視団などやPKO、 JICAなどの政府国際援助機関、 などのアクターが関わっているということは知っていたが、 それら外からきたアクターだけではなく、紛争地の中に存在するアクターの役割が非常に重要であるという事実に気づかされた。 本書の第4章では、平和構築の基本書を著したというジョン・ポール・レデラックの提示したメソッドを使って、紛争地に存在するアクターの役割について解説している。 それによると、平和構築に重要な役割をはたすアクターは三つの階層に分けられる。 ・まずは、大統領や反政府組織の長などのトップリーダー ・次に最も重要な、宗教的リーダーや人道組織のリーダーなどの各セクターの尊敬を集めている人々 ・さらに地元の会議やNGOなどの草の根リーダー これらのリーダーがどのような役割を果たすかによって、平和構築の結果が大きく左右されるという点に驚かされた。 また、紛争解決には、外からきた組織がこれらのリーダーとうまく協力し合う事が重要になると感じた。 平和構築の主体はどこまでも、紛争当事者であり、紛争当事国の国民である、といわれることの意味の理解が少し深まった気がする。
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▼「平和構築」の役割は、まず紛争後の社会を平和的に再建することだ。これを、「ポスト・コンフリクト・ピース・ビルディング」(Post Conflict Peace Building)という。さらには、これら国家が紛争社会に戻らないように紛争予防に取り組むことも含まれ、平和構築の扱う...
▼「平和構築」の役割は、まず紛争後の社会を平和的に再建することだ。これを、「ポスト・コンフリクト・ピース・ビルディング」(Post Conflict Peace Building)という。さらには、これら国家が紛争社会に戻らないように紛争予防に取り組むことも含まれ、平和構築の扱う範囲は実に広い(本書「あとがき」より)。 ▼「憎しみの連鎖は止めなければならない。」そう言うことは簡単だが、際限のない暴力を体感してしまった彼(女)らに、そう言い放つことは酷であろう。 ▼なぜ紛争がおこってしまったのか。それを理解しようとしなければ、結局また同じ過ちが繰り返されてしまうに違いない。だが、「真実」を知るために、触れたくない過去を振り返りることもまた残酷なことなのかもしれない。 ▼どのようなアプローチで、紛争後の平和を構築していくべきか、冷戦の終わっていないアジア地域に生きる私たちにとって、未だ終焉の見えていない課題である。
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