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フーコン戦記 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2003/04/09 |
JAN | 9784167291037 |
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フーコン戦記
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フーコン戦記
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インパールは知っていても、フーコン戦は有名ではない。 一体、フーコンでは何があったのか。前線を生き延びた一人の老人と、フーコン戦で夫を亡くした未亡人が記録と記憶を頼りに探る。そこにあるのは、他の戦地と変わらぬ惨状。一体何のために悲惨な過去を思い出さなければならないのか。 傷痍軍...
インパールは知っていても、フーコン戦は有名ではない。 一体、フーコンでは何があったのか。前線を生き延びた一人の老人と、フーコン戦で夫を亡くした未亡人が記録と記憶を頼りに探る。そこにあるのは、他の戦地と変わらぬ惨状。一体何のために悲惨な過去を思い出さなければならないのか。 傷痍軍人として、あるいは五体満足で生き延びながらも、現代人には戦中の話など自慢話程度にしか伝わらぬ。何のために戦ったか、天皇のためとか言いながら、その実、本音は撃ち殺されるのが怖いから撃つのだ。忘れられないのは将官クラスの現地訪問時、汚い傷病者は隠れておれと。そんな事を思い出しながら、いつしか未亡人に慕情を抱き、機能もせぬ身体に欲を感じ始める。 ここに綴られているのは人間のリアルであり、通り過ぎようとしている現実である。忘れてはならない戦争体験記だ。
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主人公は傷痍軍人。あるとき、ビルマのフーコンで夫を失って未亡人となった文江という夫人を、友人に紹介される。その友人は戦友であり、人間的に好きではないものの、戦時の体験を共有して語れるほとんど唯一の人物である。 私が子供の頃は、傷痍軍人が上野公園あたりで物乞いをする姿があった。今か...
主人公は傷痍軍人。あるとき、ビルマのフーコンで夫を失って未亡人となった文江という夫人を、友人に紹介される。その友人は戦友であり、人間的に好きではないものの、戦時の体験を共有して語れるほとんど唯一の人物である。 私が子供の頃は、傷痍軍人が上野公園あたりで物乞いをする姿があった。今から35年ぐらい前だろうか。 ものがたりは、絶望的なフーコンでの戦争の回想をおもにしてかたられる。 のがれようのない徴兵を、なんとか自分の中で価値を見出そうとして、「聖戦」とよぶようになったのだ、という指摘はおもしろかった。
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北ビルマに補充兵として従軍した一兵士の回想。国とは、それを牛耳っている階層の人間だけのためにあって、国民が屍になろうが不幸になろうが、上の階層の人には、その意識すらもない。銘記すべし。小説としては、あまり面白くはない。
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