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花嫁のさけび ハルキ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所/ |
発売年月日 | 1999/07/18 |
JAN | 9784894565371 |
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花嫁のさけび
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
情緒を前面に出した作…
情緒を前面に出した作品を得意とする著者ですが、この作品は技巧的な面が強いです。それもさすがに一級品ですが。
文庫OFF
伏線の張り方が見事な…
伏線の張り方が見事な作品。トリックの明かし方にもこだわりを持つ著者らしい。
文庫OFF
「泡坂妻夫」のミステリー作品『花嫁のさけび』を読みました。 「泡坂妻夫」作品は初めて読みますが、、、 他の作家さんのミステリー作品中に(どの作品か失念しました… )、「泡坂妻夫」作品が紹介されていて気になっていた作家です。 -----story------------- 「...
「泡坂妻夫」のミステリー作品『花嫁のさけび』を読みました。 「泡坂妻夫」作品は初めて読みますが、、、 他の作家さんのミステリー作品中に(どの作品か失念しました… )、「泡坂妻夫」作品が紹介されていて気になっていた作家です。 -----story------------- 「わたし、本当に今幸せなのよ。 これ以上、何もいらないの。 早馬さんだけがいればいいの」 ―映画スター「北岡早馬(はゆま)」との結婚で「伊津子」は幸せの絶頂にあった。 しかし彼女を迎え入れた「北岡家」の人々は皆、「早馬」の先妻「貴緒(たかお)」のことが忘れられぬ様子であり、最愛の夫もその例外ではなかったのだ。 謎の自殺を遂げたという貴緒の面影が色濃く残る邸で、やがて悲劇の幕が切って落とされる…。 技巧の限りを尽くした本格ミステリー。 ----------------------- 「アルフレッド・ヒッチコック」監督作品の『レベッカ』を彷彿させる導入から、中盤以降の予想外の展開が面白かったです。 ■一章 花嫁の輝き ■二章 亡妻の恋歌 ■三章 花嫁の毒杯 ■四章 亡妻の饗会 ■五章 花嫁の叫び ■終章 ■解説 日下三蔵 貧しい電話交換手の「伊津子」は、人気俳優で資産家の「北岡早馬」に見染められ後妻として結婚… 「北岡家」の荘厳な邸宅に入居するが、そこには事故死したとされる先妻「貴緒」の影が色濃く残っていた、、、 「北岡家」に関連する誰もが「貴緒」の美しさや素晴らしさを称え、世話係の「荒垣佐起枝」は「貴緒」を思慕の念を抱き続けており、「伊津子」は「貴緒」の幻影に悩まされる。 ここまでの展開は『レベッカ』のイメージそのままで、その後も『レベッカ』のような展開を想像してしまったのですが、、、 その後、毒杯ゲームで「佐起枝」が毒殺され、邸宅内で「貴緒」と深い仲だったと思われる「三栗」の遺体が発見されたあたりから、『レベッカ』の展開とは全く異なってきます。 「貴緒」の死は事故だったのか?自殺だったのか?無理心中だったのか?それとも殺人? いやぁ、まさかの展開でしたねぇ。 広い意味では叙述トリックに分類されるんでしょうね、、、 終始「伊津子」の視点で描かれながら、心理描写が巧みに排除され、言動のみに限られて記述されているので、完全に騙されちゃいましたね。 『レベッカ』を知っている… という先入観もミスリードの要因ですね、、、 でも、こんな騙され方は好きです。 心地良く騙されましたね。 あと、物語の中で撮影が進む映画『花嫁のさけび』での「早馬=鉄也(殺人犯)」という役柄が、終章で効果的に使われており、ミスリードさせる要素のひとつになっていました。 これも巧いなぁ… と感心しました。
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