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順列都市(下) ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 1999/10/31 |
| JAN | 9784150112905 |
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順列都市(下)
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商品レビュー
3.8
30件のお客様レビュー
ひゃーめちゃくちゃ面白かった! 上巻は人格コピーの倫理的問題提起や現世から離れた永遠が可能な新しい宇宙が可能である理論的な説明に終始する。 下巻では、現世から隔絶された完全に閉じた新しい永遠の聖域が完成し、そこで計算機上の新しい宇宙にできた知的生命体の観察・研究に話が移る。知...
ひゃーめちゃくちゃ面白かった! 上巻は人格コピーの倫理的問題提起や現世から離れた永遠が可能な新しい宇宙が可能である理論的な説明に終始する。 下巻では、現世から隔絶された完全に閉じた新しい永遠の聖域が完成し、そこで計算機上の新しい宇宙にできた知的生命体の観察・研究に話が移る。知的生命体が世界の構造を説明し始め、理論が量子力学に移ったとき、自分たちが計算機上の存在であることを否定する強い理論が完成すると同時に、永遠の聖域は崩壊を始め、聖域の人類は新たな聖域へと逃避する。 これは神と人類のSFメタファーなんだと思う。人類が量子力学に手を染めたときに神は死んだということなんだろう。それを物理学を駆使してSFとして説得力を持たせる力量は凄まじい。ちょっとわけわからんレベルだ。グレッグ・イーガン天才すぎる。。。 本編ではTVC理論とランバート人が構築した理論の力関係の綱引きの判定はどう行われるかが不明なまま幕を閉じるが、エピローグで現実世界のマリアに戻り、母をコピーせず亡くしている場面が描かれる。それが筆者からのヒントなのではないだろうか。エリュシオン人が自身を計算機上の存在としか見なしておらず好きなように自己改変可能な希薄な存在であると認識しているのと違い、ランバート人は世界のルールを改変できない。彼らにとってはオートヴァースが現実であり、有限な宇宙、生命こそが実存だからだ。この確信の強さがエリュシオンの崩壊に繋がった、と。
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- ネタバレ
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第三舞台の『朝日のような夕日をつれて』という芝居のラストシーンに次のようなセリフがあって、 ……有限な分子が、有限な組み合わせを、無限な時間のうちに繰り返すなら、何億、何十億年後かに、もう一度あの時と同じ分子配列が、偶然にできあがる。 その時、私は、あの時と同じ状態でそこにある。 …… リーインカーネーション。生まれ変わりを私は信じます。…… 「塵理論」って要するにこういうことなんでないかなーというユルい理解で読んでったのだけど、まあややこしい。ちなみに塵理論においては、上記の「朝日理論」に加えて「塵によって再構成された存在が自己認識できる」「<順序>を無視することができて因果律が意味を持たない」という特徴が、第1部「エデンの園配置」で説明されていた(ような気がする)。 この第1部は物語の設定というか建付けの説明とキャラクターの紹介にかなりの部分を費やしていて、正直言ってヒジョーに読みづらい。ていうか退屈である。理論の細部の解説に興味が持てればあるいは面白いのかもしれないけど、上のようなユルい理解で済ませようとしている私のような読者は、残念ながらそうは思えなかった。 しかし第2部「順列都市」に入るといよいよ物語が動き出し、ぐいぐい読ませられる。そして主人公たちがランバート人とコンタクトを図ったあとは「えっ、そっち?」という展開で意表を付かれるというか、この人の中心的な関心ってやっぱこれなのねという印象。(近作は読んでないのでわかんないけど)『宇宙消失』『万物理論』と本作は、このテーマを手を変え品を変え描いているわけである。えー何と申しましょうか、大したもんだなあと思いました(なんだそりゃ)。 訳者あとがきによると「原作では各章題がタイトルのアナグラムになっているので、翻訳でもそれを踏襲した」ということだけど、結果的にまるきり意味不明な言葉になってしまっているので、そこは英語の章題をそのまま掲げるだけでよかったんじゃないかしら。 (追記)the Encyclopedia of Science Fiction というサイトのイーガンのページを見ていたら、Quarantine, Permutation City, Distress, Diaspora の4作を Subjective Cosmology シリーズとしてまとめていて、やっぱそうなのねと思ったことであるよ。
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SF的アイデアの宝庫。 科学的というよりは形而上学的に難解であり、登場人物の感覚や推論を理解しながら読むのが困難。 人間の意識をコンピューター上にコピーするという、ありふれた出発点からは想像もつかないような展開と着地。
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