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リチャード三世 ちくま文庫シェイクスピア全集7
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リチャード三世 ちくま文庫シェイクスピア全集7

ウィリアム・シェイクスピア(著者), 松岡和子(訳者)

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リチャード三世 ちくま文庫シェイクスピア全集7

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1999/04/24
JAN 9784480033079

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リチャード三世

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3.7

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みんなの感想まとめ
  • リチャード三世
  • 悪の権化
  • 人間の本質
  • 権力と野心
  • 愛憎交錯のドラマ
  • 歴史的背景と葛藤
  • 孤独な悪役
  • シェイクスピア入門
  • 初心者向け文学作品
  • 深い人間描写

悪の権化として描かれるリチャード三世の物語は、彼の野心や奸計を通じて人間の本質を浮き彫りにします。初めてシェイクスピアに触れる読者も多く、登場人物の複雑な関係や歴史的背景に四苦八苦しながらも、ストーリーが進むにつれてその魅力に引き込まれていく様子が伺えます。リチャードの極悪非道な行動には、彼自身の悲しみや孤独も感じられ、単なる悪役として終わらない深みがあります。彼に翻弄されるエリザベスやアンの心情も印象的で、愛憎が交錯する人間ドラマが展開されます。物語の結末に向かう過程は、歴史的な興味を引き立てるとともに、リチャードの運命を見つめることで、読者に考察を促します。全体として、シェイクスピアの巧妙な筆致が光る作品であり、悪の中に潜む人間の悲しみを感じることができる一冊です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/10/24

冒頭から、醜い姿のリチャード三世が、この世への呪いの言葉をぶちまける、という所から始まるシェイクスピアの歴史劇。 シェイクスピア歴史劇の中ではNo.1と言っていい知名度を誇っている作品ではないだろうか。 上演される機会も、他の歴史劇に比べて多いように思える。 リチャードは次々に悪...

冒頭から、醜い姿のリチャード三世が、この世への呪いの言葉をぶちまける、という所から始まるシェイクスピアの歴史劇。 シェイクスピア歴史劇の中ではNo.1と言っていい知名度を誇っている作品ではないだろうか。 上演される機会も、他の歴史劇に比べて多いように思える。 リチャードは次々に悪巧みを実行に移す。詰んでる自分が世の中をひっくり返して王座まで登ってやろう、というそのエネルギーがすごい。 徹底した悪役、というのが人を惹きつけるのだろうか。人を罠にかけ、偽りで飾り、次々に出世の階段を昇るその姿。近年の映画のダークヒーローといえば『JOKER』が思い出されるが、ホアキン・フェニックスが演じるジョーカーには共感出来ないでもないような境遇があった。 今回のリチャード三世の場合は、冒頭から世の中への不満、鬱屈したエネルギーが炸裂する。既にダークヒーローとして「仕上がった」状態から出発する彼の劇は、共感というよりも驚き・驚異の感覚を刺激してくるような感触がある。 どちらかというと、クリストファー・ノーランが『ダークナイト』で描いたジョーカーに近い仕上がりっぷりだ。 陰惨な政治劇の中心で、人々は自分の野心に拍車をかけられリチャードに従っていく。「あれ?おかしいな」と気付いた時にはもう遅く、リチャードに処分される側に回っていたりする。 己の全てのエネルギーを悪巧みに注ぎ突っ走るリチャード。その見事なまでのためらいのなさに、びっくりする。 『オセロー』のイアーゴーもまた、シェイクスピア劇中でかなりの悪に分類される悪党として描かれているが、リチャード三世はちょっと格が違う気がする。 観客は、この悪党の活躍に心を奪われるのか。それとも、悪党がいつか討たれる姿が見たいのか。 物語終盤、戦場において劣勢になったリチャードの台詞 「馬だ!馬をよこせ!代わりに俺の王国をくれてやる、馬!」 は、この戯曲を代表する名台詞として有名だ。シェイクスピアの台詞といえば、巧みに飾り付けられた比喩満載のゴージャスさ、人の思考の揺れを描き出す心揺さぶる名台詞が数々あるが、そんな中でこれほど単純明快な名台詞は他にない気がする。 王国を手に入れた人間が、それと引き換えにでも一頭の馬を求める。この悲哀、荒々しさ、今を切り抜けようと見せるあがき。 その様を目撃する頃には、なぜか皆リチャード目線で物語を観ているのではなかろうか。 「よーし、ようやく悪党が追い詰められたぞ」という気持ちには、あまりならない。 王位についた悪党、というよりも、一人の人間としてその最期が描かれるリチャード。その儚さに、人は惹きつけられるのかもしれない。

Posted by ブクログ

2026/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シェイクスピアの歴史劇で最初に拝読したのはリチャード三世だった。そのときは別の方の訳でした。その後、松岡さんの訳で再読。 今回は別の歴史劇も読んだうえで読むことができました。 別の方の訳で呼んだ時も面白かったけど、2度目も大変面白かったです。 初めて読んだとき、クラレンスは「ひどい目に遭う可哀想な人」ってイメージだったけど。『六世』で幼子をブスブス刺したりしてるのを見たときは「お前そういう奴やったんかい!」と驚いた。そのせいか、『リチャード三世』で酒樽に頭をぶちこまれて死ぬくだりは今回、因果応報のように感じた。 クラレンスの暗殺者たちが「良心が咎める」と言うシーン、初読時はスルーしてしまっていたが、物語のラストでリチャード三世が良心に咎められて破滅することの伏線だったのかなと気づいた。 マーガレットさんは『六世』三部作の実質的支配者のひとりでしたね。 この人も『三世』初読時は可哀想な被害者だったけど。『六世』ではヨークに彼の幼い息子の血が染みこんだハンカチを渡して「これで涙拭きな」って言ってましたねえ……。 人間というのは勝手なもので、自分のために人を殺めるのは何とも思わないが、自分や自分の大切な人が傷つけられるのは何も思わなかったりするんだよね。『三世』のヨークも哀れではあったけど、善人と言い切れる書かれ方ではなかったし。 こういうところが、シェイクスピアの「人間を書く上手さ」なんだと思う。 クラレンス、興味深いキャラだなぁ。『六世』では、どういう心理で誓い破りをしたんだろう。本人は「元々兄を裏切ったんじゃなくて、潜入捜査のつもりだったけど?」みたいな顔をしていたりするのかも。 『三世』で、妻と子は無事であってほしいと言うところも興味深い。いい人なのか悪い人なのか。 シェイクスピアといえば、聞くべき忠告を聞かずに悪いことになる、という描写が多いが(例:リア王←ケント伯)。『三世』のヘイスティングズもだね。シェイクスピア作品で夢や予言が当たらなかったパターンってあったっけ? リチャード三世とアンの奇妙な関係も興味深い。リチャード三世に善良な夫&善良な義理の父を殺されたのに、義理の父の葬儀中に求婚してきたリチャード三世とご結婚を……。リチャード三世への恐怖心がそっくりそのまま恋愛感情へと形を変えてしまった、とは違う気もするが。果たして。 果たして、と言ったのは、ちくま文庫版『じゃじゃ馬ならし』訳者あとがき曰く、シェイクスピア劇には「息とリズムを合わせて丁々発止とやり合う男女は、最初どれほど敵対していようが必ず結ばれる」というセオリーがあるらしい。『リチャード三世』のリチャードとアンのやりとりからもそれが見える。 リチャード「言葉では言い尽くせないほど美しい人/私の申し開きをお聴きいただきたい」アン「心には思い描けないほど醜いやつ、自分で首をくくるしかお前に申し開きの道はない」こんな息のあったやりとりをしてしまったのが、メタ的に言うと「結婚の決め手」的なものだったのかもしれない。 この法則と同じようで違うのはリチャードとエリザベスのやりとり。この二人も息のあったやりとりだ。この場合結ばれんとしているのはリチャード&エリザベスの娘、だが。エリザベスさんは例のセオリーに従うと、丁々発止としたやりとりをしてしまったため、絆されたと解釈していいと思う。リッチモンドが出てこなければ娘さんは結婚しちゃったかもしれない。 注意してみるとこの話の中に「良心」というワードがよく出るね。伏線だったんかな。 ケイツビーに「行け」って言ったけど命令の内容を言い忘れるところとは面白い。 そしてやっぱり、亡霊勢揃いの場面はワクワクしたな。このシーン迫力あるよ。 やっぱり好きだこの話。

Posted by ブクログ

2026/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シェイクスピアが生きたチューダー朝は、リチャード三世を倒したヘンリー七世が作った王朝である。そのため、リチャード三世は極悪人という役割を与えられている。必ずしも殺す必要のない人物まで次々と手にかけ、最期の悪夢では自分が殺した十一人もの亡霊が現れ呪いの言葉を浴びさせられる。主人公なのに救いのない人物だ。この物語は、現王朝の正統性を示すために書かれた以上、悪として造形された彼が最終的に裁かれる結末は最初から決まっている。最後の有名な「馬をよこせ!代わりに俺の王国をくれてやる!」という台詞は、当時の観客にとっては因果応報の痛快な笑いどころだったのだろう。しかし、孤立無援となった悪人の末路としてどこか哀れさを感じてしまった。周囲の女性たちから強い嫌悪を向けられる彼は、母親からも心底拒絶される。「呪われた胎内でお前を絞め殺しておけば」「お前が生まれたのは、この世を私の地獄にするためだ」「生き恥を晒すお前は血みどろで死ぬだろう」。悪役として罰を受ける最後とはいえ、ここまで徹底的に拒絶されるのは痛ましい。彼は醜かった、疎外されていた、だからといって殺人が正当化されるわけではないが、彼をこんなにも突き動かしていた動機はなんだったのだろう。

Posted by ブクログ

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