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赤いろうそくと人魚 日本の童話名作選
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 1999/11/01 |
JAN | 9784039635808 |
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赤いろうそくと人魚
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商品レビュー
3.7
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
6歳の娘は怖がって好きではなかったようだが、私にはぐっときた。 私は、今まで読んだことがなかったお話。 赤ちゃんから手塩にかけて育てた娘を、よく赤の他人に売るなんてことが出来るな……と老夫婦が恐ろしかった。これまで蝋燭作りで散々儲けさせてもらったのに。ただ、昔の日本であるということを考えると子供を売るなんてことは、そんなに珍しい話でもなかったのかもしれないな。現に遊郭に売られる話もあるわけだし。。 詐欺師や村に天罰が下ったのは良かったものの、人魚の娘は逃げられたのかな。 お母さんのところへ帰れていたら良いなと思うけれど、母人魚が最後に現れた事からも、バッドエンドだったのかもしれないなと悲しく思った。
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「紙屋ふじさき記念館」を読んで、大学生の百花の卒論テーマが小川未明でこの本にも少し触れていた。 記憶になくて再度読もうと手にしたのがこの絵本。 いろんな解釈ができるなぁと思った。 人間の世界へ送り込んだ人魚の母が身勝手なのか。 (人魚の母は、人間は優しくて町も明るくて賑やかで美...
「紙屋ふじさき記念館」を読んで、大学生の百花の卒論テーマが小川未明でこの本にも少し触れていた。 記憶になくて再度読もうと手にしたのがこの絵本。 いろんな解釈ができるなぁと思った。 人間の世界へ送り込んだ人魚の母が身勝手なのか。 (人魚の母は、人間は優しくて町も明るくて賑やかで美しいと思っていたのだが。) 老夫婦が、簡単に香具師の話を鵜呑みにして大金を手に入れたのが悪なのか。 話しを持ちかけた香具師が悪の大元になるのか。 すっかり忘れてしまっていた内容だったが、思い出しながらこんなに暗い話しだったかとあらためて感じた。 〜以下、簡単なあらすじ〜 岩の上に休んでいる人魚は、いろいろな空想にふけっていた。 長い年月の間、話しをする相手もなく、冷たい暗い海の中で、魚や獣とずっと暮らさなければならないのは気が滅入ることだった。 せめて自分の子どもだけは、人間の世界で育てて大きくしたいと陸に産み落とす。 ろうそく屋の老夫婦に拾われて、育てられ、ろうそくに絵を描いて売ると繁盛した。 だが香具師のことばに騙され、大金を得ると老夫婦は人魚を売る。 その後、赤い蝋燭が山のお宮に灯った晩は、大嵐になり災難が降りかかり、ついにはその町は滅びてしまう。
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内容(「BOOK」データベースより) 北方の、冷たく暗い海の岩の上で、女の人魚が考えていました。「人間の住む町は、明るくにぎやかで、美しいと聞いている。人間は魚よりけものより、人情があってやさしいと聞いている。一度手に取りあげて育てたなら、決して捨てたりしないと聞いている。さいわ...
内容(「BOOK」データベースより) 北方の、冷たく暗い海の岩の上で、女の人魚が考えていました。「人間の住む町は、明るくにぎやかで、美しいと聞いている。人間は魚よりけものより、人情があってやさしいと聞いている。一度手に取りあげて育てたなら、決して捨てたりしないと聞いている。さいわい自分達は人間そっくりだから、人間世界で暮らせるはず。せめて自分の子供だけは、人間の世界で育て大きくしたい」と―女の人魚は決心すると、波の間を泳いで、陸の上に子を産みおとしました。人魚の赤ん坊はろうそく屋の老夫婦に拾われ、育てられて、美しい娘となり、一生懸命家業を手伝って繁盛して、幸せになったかにみえたのです―。小学中級以上のお子様にも。 お金に目が眩む人間の身勝手さ。 さびしい海でも人魚は母娘で暮らした方が幸せだったかもと考えたりした。
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