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現代人間学
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ハイメ・F.カスタニエダ(編者), 井上英治(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 春秋社/
発売年月日 1999/03/10
JAN 9784393322123

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2021/07/19

ー 人間は港を探している小船である(アーサー・ミラー『セールスマンの死』)。しかし、岩や波、逆流などで入港が妨げられると海での孤立に甘んじてしまう小船である。 人間は愛の魅力を強く感じ、孤独の壁を打ちこわしてだれかの心に根をおろしたいと思っていても、何か苦い経験でそれが非現実的...

ー 人間は港を探している小船である(アーサー・ミラー『セールスマンの死』)。しかし、岩や波、逆流などで入港が妨げられると海での孤立に甘んじてしまう小船である。 人間は愛の魅力を強く感じ、孤独の壁を打ちこわしてだれかの心に根をおろしたいと思っていても、何か苦い経験でそれが非現実的な理想のように思えてしまうと港を探すことをさっぱりとあきらめてしまい、自分の孤独をなるべく住みやすい小船にしがちである。すなわち、どんなにすばらしい価値を感じていたにしても、その価値に手がとどかないように思われれば、ぶどうと狐の物語のごとく、人間は、自分の手のとどく範囲にとじこもってそこでなんとか楽しくやっていける柔軟さをもつ存在である。貧しい人間にとっては、パリ旅行よりもむしろ多摩川へでもピクニックにいく話のほうがしっくりくる。 人間は何回もの失敗で、愛のむずかしさを経験している。J・P・サルトルが、理論的にでも愛は無理だというし(『存在と無』)、それに、周囲の人間の生き方を見ていてもやはり無理のように見えるので、けっきょく私たちは小さな幸福とか自己満足とか利害関係とかセックスとか、そしてやむをえない孤独とかいう状態に妥協して、港を探すのをあきらめて海に残る小船になる傾向がある。 V・E・フランクルはニーチェに言及しながら Why (目的)さえあれば、人間はどんな苦しい How (手段)をも耐えしのぶ、と書いた(『夜と霧』)。 私も実にそのとおりだと思う。しかし、逆に いえば How がなければ、すばらしい Why の価値さえもしだいに感じられなくなる、ともいえるのではないか。 ー 何となく、経済学から人間理解に進もうと思い、本書を手にした。これ、20年くらい前に買って読んでなかったやつなんだよな…。 サルトルとかフランクルとか小松美彦とか懐かしいなぁ〜、と学生時代を思い出す。 小松美彦先生の講義、ハマったよなぁ〜。 上智大学のテキストなので、キリスト教的人間観に基づいた人間学なので、少し物足りない。 何度も引用されていて読みたくなったので、次はフランクルの『死と愛』を読もう。

Posted by ブクログ

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