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扇子商法 ある船場商人の遺言 中公文庫
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扇子商法 ある船場商人の遺言 中公文庫

和田亮介(著者)

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扇子商法 ある船場商人の遺言 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社/
発売年月日 1998/01/18
JAN 9784122030442

扇子商法

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商品レビュー

5

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2017/09/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

「暑い時にはいっぱい開いて使うけれども、いらん時には小さくたたんでおくやろ。経営もこれと一緒、いつまでも続く好景気なんぞはどこにもあらへん。必ずつぎは不景気や。反対に不況いうもんは、必ず次の好況呼ぶもの。それやよってに、その時々にすぐ応じられるように、常から準備しとかんならん。ええ時はひろげ、わるい時はちぢめる。言ってみればわけないことやが、実はこいつがむずかしい……」 「流行のバスに乗り遅れるナ」というのがあったが彼は、「あわてて満員のバスにのるアホはない。ボクやったらバスの行先、スピード、運転手の顔つき、乗ってる連中の顔ぶれ、席の空き具合までも確かめる。それに、バスはナニもそれ一台やないさかい……」 「学問した人は、とかく結論先に出す、結局何もでけへん。商売は理屈じゃないよって、やってみなわからへん。何とかしようと努力し精出す、そこにおのずと道が開けて来るもんや」 「それとナ、たいていの人はこれ商売したらナンボ儲かる。これボロイと思う。つまり儲けを先に考えるやろ。僕は逆や、ナンボの損ですむか、その計算先にする。下手しても、これくらいの損やったら別条ないと思った時、はじめて心を決めるんや。そうしとけば、いつだって左枕やないか」 売り手にとって、値切らんと現金でエエ商品買いたい言うたら、これはありがたいにきまっとる。ますますいい商品つくったろかいと思うのは当たり前やろ。“利は源に在り”。まず売ってくれはるところのこと先に考える、これが第一や。そして今後はそのエエ商品を手形で売る。そしたら今度は買手がよろこぶ。二宮尊徳はんの“売手よろこぶ買手よろこぶ”というやっちゃ。その上にボクは、誰彼みさかいなく売ることは絶対せなんだ。全国一流エエとこばっかり。そやよって貰う手形もみな上等。銀行さんは安心してそれ割ってくれはるという、ざっとこんな筋書になっとるねん 「人生一生のうちで、苦労する量は誰も同じや。ただ人によって、その苦労を人生の前半でするか、後半でするかの違いやろ。ところが前半の苦労と、後半の苦労とでは、同じ苦労でも、その結果はえらく違う。前半の苦労はクスリ、後半の苦労は毒になる」

Posted by ブクログ

2011/05/17

感動した。船場商人の知恵に満ち、人間性豊かな感情に満ち、真理に満ちている。和田さんの文章力、表現力、そして何より観察力と温かさが、気持ち良い。

Posted by ブクログ

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