愛の矢車草 橋本治短篇小説コレクション ちくま文庫

橋本治(著者)

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房/
• 発売年月日: 2006/02/10
• JAN: 9784480421913

商品レビュー

2007/05/30

矢車草が大好きなので、思わず手にとってしまいました。橋本作品、未読だったので、タイトルと装丁から、重めの恋愛小説を期待してしまったんですが。。。。。。。。。ええと、なんていうか、ブロークンな世界ですね。ノリ軽い；；。女子大の寮からとなりの安アパートに住む男子学生のオナニーを覗き見、、みたいな話が短編になっちゃうんだから、感想といってもねぇ。ま、ぶっちゃけ私もリアルに見たことあるんですけどね。昔住んでた家から、夜毎カーテンも閉めず丸見えだったあの若者よ今も元気か。まあそんなことはどうでもいいんですが、短編４つ。東京出てきたばっかの一人暮らしの学生のオナニーを覗き見ちゃう女子学生。筋金入りのパンテー泥棒の中年男の美学。レズのトラック運転手との恋に走った５２歳主婦。小学5年生で元ソープ嬢にオモチャにされ父親になってしまう少年。テレビドラマとかにもならんだろうなあ。子供にも勧められんし、感想もいいにくいゎ。こういうノリの久々に読んだ。レズの話と小学6年で父親になる話は、家族の絆っていうのが、すごく強いものであってほしいのに　いとも簡単に剥がれていってしまう儚さがリアルだったけれども、それでも「違う違う。いくらなんでも違う。」とつっこみたくなる独特ワールドでした。　『桃尻娘』の著者さんなんですね。ちょっとヲタな愛の世界ってかんじかな。ご興味があればどうぞ。