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チーム・バチスタの栄光
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商品詳細
| 内容紹介 | デビュー作にして第4回『このミス』大賞受賞のメディカル・エンターテインメント!東城大学医学部附属病院の“チーム・バチスタ"は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼。医療過誤死か、殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。同シリーズ『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋 』もご一緒に。 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 宝島社/宝島社 |
| 発売年月日 | 2006/02/04 |
| JAN | 9784796650793 |

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商品レビュー
3.9
662件のお客様レビュー
おススメ!
第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。バチスタ手術=肥大した心臓を切り取り、小さく作り直す手術の通称。このバチスタ手術中に起こった連続死は、事故か過失か?万年講師と変人役人が奔走する医療ミステリ。
yoko
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※このレビューにはネタバレを含みます
「俺」こと田口は東城大医学部付属病院の不定愁訴外来を根城とする万年講師。それが院長からチーム・バチスタの監視役を依頼されたのだから、門外漢もいいところ。米国から招聘された心臓移植の権威桐生率いる外科チームは、心臓移植の代替手術として知られるバチスタ手術を専門とする特殊チーム、通称バチスタ・チームといった。当初は成功率100%の快進撃を続けていたものの、ここ3例ほど立て続けに術中死が生じていた。果たしてそれが医療過誤なのか、はたまた殺人事件なのか、真相を究明してくれというのだ。 折しも、マスコミ大注目の手術が行われるというさなか、田口は全メンバーの面談を済ませファイルを作成。手術も無事成功し、田口は万事解決と安堵の胸をなでおろしたのも束の間、次の事例でまたもや術中死が発生。ミスや過誤はあり得ない。そこで田口は自分の手に余ると院長にリスクマネジメント委員会の招集を要請。だが院長は、すでに先を見越して厚労省にも相談しており、その技官白鳥が派遣された。彼はおよそ役人らしからぬ変人だが、そのロジカル・モンスターの異名をとる頭脳は抜群で、次々とチームメンバーとの面談を捌き、その人間模様や専門職としてのスタンス、確執や葛藤を次々と暴く。とりわけ桐生は緑内障を患い外科医としては致命的な疾患を抱えた身であったところ、その義弟鳴海の助力で難関の手術をクリアして来たという実態を暴露。かつて鳴海は米国で天才外科医の名を馳せていたが、桐生はそのミスから彼の外科医人生を台無した負い目を持つ。以来、二人は難関手術を媒介に互いの見果てぬ夢を共有ないしは強要しあう共依存関係に陥ってきたのだった。 白鳥が不在の間に、患者急変によって緊急手術が敢行。そして術中死に。帰還した白鳥により即座にメンバーは封鎖。遺体の画像診断処理Aiにより、死因が判明。犯人は、麻酔医の氷室だった。 慢性的麻酔医不足により常時疲弊しきっていた氷室は、ある時、バチスタ・チームが初めての術中死に陥ってパニック状態になった情景をきっかけに、殺人への渇望に目覚める。心臓外科手術の術中死では絶対に自分は疑われないことを知った彼は、次のバチスタ手術から脳幹部近傍へのチューブ挿管を通じて毒殺を決行。完璧と思えたバチスタ手術でも心臓鼓動が再開しないことでまたもやパニックに陥ったチームがたまらない。彼は次第に狂っていき、かつ大胆に、傲慢になっていった。だがこの今回の術中死は例外だった。白鳥がいた。Ai診断が決行され、死因が判明し、彼の犯行が暴露されたというわけだった。 事後処理も院長の差配で見事だった。自分は悪役に徹することで、田口が事件決着に幕を閉じるのを助けた。後日譚、彼はリスクマネジメント委員会の委員長に晴れて就任。体よく面倒を押し付けられ、もはや愚痴外来ならぬ不定愁訴外来を根城に悠々自適の万年講師ライフを満喫することは叶わなくなりそうな予感がするのだった。 第4回『このミステリーがすごい!』大賞に燦然と輝く本作。一読して、とにかく面白いの一言に尽きる。読み手を離させない抜群のストーリー展開。医療現場という、一見難解な専門用語が飛び交う中、それでもぐいぐい読者を牽引していく力は、筋の展開もさりながら、なんといってもキャラの力だ。一癖も二癖もあるキャラの立った面々がとにかく半端ない。やはり読ませる作品というのには、話の筋も世界観も大切かもしれないが、何を置いてもキャラクターの魅力に勝るものはないと思われる。 それなりに反骨心もありながら、出世競争とは一線を画し、われ関せずを貫くスタンスが売りのキャラクターを主人公に据えたことで、物語世界に対する読者の座標を固定。その上で、標準視点の主人公をはるかに凌駕する規格外の漫画チックなキャラクター配置が次々展開されていくものだから、容易にそのワールドについていけるし、引き込まれてしまうのだ。そしてキャラ立ちを支える滑らかこの上ない怒涛のセリフ。緊迫した場面展開や次々移り変わるアングルの変遷も見逃せない。社会矛盾や組織の弊害といった深刻な問題意識が背景にあるがゆえに、その大仰に描かれたシニカル展開は一層コミカルに立ち上がってくる。 本作を皮切りに田口・白鳥コンビの医療ミステリーはシリーズ化していくわけだが、次作以降も新たなキャラ登場とのことで、いよいよ見逃せなくなってくる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。 ところが今、三例続けて術中死が発生している。 しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。 そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。
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