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わがタイプライターの物語
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2006/01/30 |
JAN | 9784105217105 |
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わがタイプライターの物語
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
なんだかよくわからないが、アーティスティックでかっこいい本。 タイプライター、時々骨董屋さんでみかけてほしくなるがそのたびに自制しているものの一つである。
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アメリカの作家ポール・オースターのエッセイ。 海外の作家の必需品と言えば、昔はタイプライター、今はパソコンでしょうか。手書きの人もいるのかどうかは知りません。 ポール・オースターは30年以上、ひとつの中古のタイプライターを愛用しており、すべての作品がこの機械で書かれたものです。パ...
アメリカの作家ポール・オースターのエッセイ。 海外の作家の必需品と言えば、昔はタイプライター、今はパソコンでしょうか。手書きの人もいるのかどうかは知りません。 ポール・オースターは30年以上、ひとつの中古のタイプライターを愛用しており、すべての作品がこの機械で書かれたものです。パソコンを使おうとした時期もあったそうですが、初期のパソコンは不安定で、せっかく書いた作品が瞬時に消え去るという体験を聞いて以来、新技術には目を向けず、この古いタイプライターを使い続けています。 絵の具を塗りたくったような面白いサム・メッサーの絵と、この古いタイプライターとのエピソードが綴られた楽しいエッセイです。
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自分がずっと、何年も何十年も使ってきた「モノ」が他人に惚れられる、というのはどういう気分なのだろう。 しかもそれが芸術家(この場合は画家)、それも才能ある魅力的な作品を作る芸術家であり、その芸術家が自分の「モノ」を何度も何度もモデルにして作品を作ったとしたら。 これはそんな、オ...
自分がずっと、何年も何十年も使ってきた「モノ」が他人に惚れられる、というのはどういう気分なのだろう。 しかもそれが芸術家(この場合は画家)、それも才能ある魅力的な作品を作る芸術家であり、その芸術家が自分の「モノ」を何度も何度もモデルにして作品を作ったとしたら。 これはそんな、オースターがずっと使い続けているオリンピア・タイプライターの話。このタイプライターに一目惚れをしたサム・メッサーの絵が、39点収録されている。 オースターは作中で、自分が使い続けたタイプライターがサム・メッサーに何度も何度も描かれるようになって、「モノ」から「彼」へと変化したと綴っている。 そう言われてみると、サム・メッサーの絵がまるで、タイプライターそのものへのラブレターのように見えてくるのだから不思議だ。 内容自体は特に目新しいこともなく、文章もとても淡々としたものだが、その「出会い」は幸福なものだったのだろうな、と思うとなかなか味わい深い一冊だった。
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