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牛追いの冬 岩波少年文庫135
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牛追いの冬 岩波少年文庫135

マリー・ハムズン(著者), 石井桃子(訳者)

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牛追いの冬 岩波少年文庫135

定価 ¥836

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2006/02/16
JAN 9784001141351

牛追いの冬

¥770

商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2024/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冬の暮らしも毎日が冒険。 4人のきょうだいたちは、それぞれ学校に通い、クリスマスを迎え、冬の日々を過ごす。町からやってきたヘンリーの起こす事件や、末のマルタの肺炎、そして逃げてきたインゲル。少し成長した彼らの物語がここに。 大人に近付くオーラの心の動きがいい。家族に贈り物をしたいが、自分の本も買いたい。インゲルのことを思っているのに、なぜか弟がいいところを持っていき自分は話もできない。最後にまったく見違えたインゲルに調子を崩されながらも話しかけるオーラは、またさらに大人になったように感じた。 町からやってきたヘンリーと、農場でいっぱしの仕事を担っているオーラとエイナールの対比が面白い。確かにヘンリーは町で様々なことを見聞きしている。それは本を読むのが好きなオーラにとっては羨ましいものだが、エイナールは農場仕事もできないのに何が、というものに過ぎない。エネルギーを持ったエイナールも魅力的だが、この物語の中心はオーラのように思えて仕方ない。農場での責任ある長子として働き、家族だけでなく可哀想なインゲルを想い、本を読んで考えるオーラこそ理想なのだと語られているように感じる。

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2022/02/18

「小さい牛追い」の後編。 私にはこちらの方が面白かったです。 タイトル通り、冬に読むのにおすすめ。 ジェンダーや人種差別ともとらえられる場面もありますが、これがこの時代の生活であり考え方だったのだと思います。 もう一度「小さい牛追い」の方も読み返したくなりましたが、できる...

「小さい牛追い」の後編。 私にはこちらの方が面白かったです。 タイトル通り、冬に読むのにおすすめ。 ジェンダーや人種差別ともとらえられる場面もありますが、これがこの時代の生活であり考え方だったのだと思います。 もう一度「小さい牛追い」の方も読み返したくなりましたが、できるなら、ノルウェー語からの翻訳を読みたいところです。

Posted by ブクログ

2018/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夏が終わり、山の上にある牧場からふもとの村に降りてきたランゲリュード農場の子どもたち。 秋からは新学期が始まります。 長男のオーラは11歳。 大きな子が通う学校に進みます。 次男のエイナールと長女のインゲリドは今までと同じ学校に通いますが、先生が変わります。 とても厳しくて怖いおばあさん先生。(でもとてもいい先生であることはのちにわかります) 末っ子のマルタはまだ6歳なので学校に行く必要はありませんが、ひとりで家にいてもつまらないので、頑張ってみんなと一緒に学校に通います。 こういう、成長への強い志向が時に幼い子どもに現れます。素晴らしい。 近所に住むヤコブとアンナ兄妹のところに、貧血症の転地療養のため、都会に住む従兄弟のヘンリーがやってきます。 都会を鼻にかけたいけ好かないやつだと嫌だなーと思いましたが、ヘンリーはなかなかのやんちゃ坊主で、都会風を吹かすときもありますが、たいていは田舎の生活を謳歌して、動物たちともうまくやっているので好感度は高いです。 夏の牛追いで儲けたお金で、兄二人はそれぞれ両親や妹たちへのクリスマスプレゼントを用意します。 それに気づいた妹たちは、自分たちが両親にプレゼントを買ってあげることができないことを悲しみますが、それでも自分たちにできること〈絵をかいてプレゼントすること〉で、両親を喜ばせるのです。 末っ子のマルタが病気になります。 高熱が続き、うわごとを言い、両親は家のことすべてを後回しにして彼女の看病にかかりきりになります。 死の淵をさまよった挙句、なんとか峠を越したマルタは、それでもすっかり体力が落ちてしまって、歩くこともままなりません。 彼女は賢い子ですから、家族みんなに心配をかけたことはわかっているのです。 でも、自分の要求を通すために「あたしが肺炎をしたこと、忘れなさんな」と脅したりもするのです。 このしたたかさも、子どもらしくて笑っちゃいます。 オーラの初恋の行方など、どのエピソードも、ほのぼのとしたたかにえげつなく子どもらしくて、すっかりこの家族たちのとりこになりました。

Posted by ブクログ

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