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アルジャーノン、チャーリイ、そして私 ハヤカワ文庫ダニエル・キイス文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房/ |
| 発売年月日 | 2005/11/15 |
| JAN | 9784151101144 |
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アルジャーノン、チャーリイ、そして私
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
キイスさんが、自らの…
キイスさんが、自らの著作、「アルジャーノンに花束を」にどんな思いを持っているかがわかります。「アルジャーノンに花束を」を読んだ人はぜひ読んでください!
文庫OFF
原著は1999年刊、ダニエル・キイスは72歳。自伝かと思ったら、メイキング・オブ・アルジャーノン。 キイスは大学では心理学を専攻した。アルジャーノンは実験用のネズミだし、知能や学習も関係しているので、てっきり実験心理学か学習心理学を学んだのかと思っていた。でも、違った。学んでいた...
原著は1999年刊、ダニエル・キイスは72歳。自伝かと思ったら、メイキング・オブ・アルジャーノン。 キイスは大学では心理学を専攻した。アルジャーノンは実験用のネズミだし、知能や学習も関係しているので、てっきり実験心理学か学習心理学を学んだのかと思っていた。でも、違った。学んでいたのは精神分析やロールシャッハなどの検査法。しかも権威的な教員から教わった。きっと白衣を着てたんだろう(その時代の臨床心理学者はみなそうだったから)。精神分析も週2回クライアントとして受けていた。精神分析医から守れと言われた4カ条、キイスは結局どれも守れなかった。 でもこれらのおかげで(臨床心理学者たちは反面教師)、「アルジャーノンに花束を」が生まれた。ばらばらのアイデアが時間をかけてつながって、名作へと結実してゆく。その創作プロセスが興味深い。 中篇で1959年ヒューゴー賞、長篇で66年ネビュラ賞を受賞。一粒で二度おいしかったというわけか。
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『アルジャーノンに花束を』、その要素を司るダニエル・キイス氏の生涯を顧みる本作。 幼年期の、再生紙にされてしまう本を好きなだけ持っていっていい、と言われ必死に取捨選択するエピソードや、船上で医者として働くも人を救えなかったことで挫折するエピソード、それらが一つの物語に繋がっていく...
『アルジャーノンに花束を』、その要素を司るダニエル・キイス氏の生涯を顧みる本作。 幼年期の、再生紙にされてしまう本を好きなだけ持っていっていい、と言われ必死に取捨選択するエピソードや、船上で医者として働くも人を救えなかったことで挫折するエピソード、それらが一つの物語に繋がっていく。 特にバイトでガチガチに緊張して運んでいる最中の物を台無しにしたり、特別学級で教育中に「ぼく、利口になりたい。」という原型そのままの話、働きながら作品を書いて、雑誌の間埋めに使ってから、別名義で小説を書き始めていたことを同僚に告げると、彼も同士だと告白するエピソード、暗すぎる、と突っぱねられた『アルジャーノンに花束を』のプロトタイプを友人に見せると、「結末を変えたら足の骨を折る。」と言われたシーンは印象的。 その後、『アルジャーノンに花束を』はドラマ化、映画化されるものの、結末を変えようとする脚本家ばかりに出会う、というものばかりになってからは、『アルジャーノンに花束を』の生い立ちを語る責任のようなもので描かれているだけで、面白みが感じられなかった。どれもあまり後味の良いものではなかった。
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