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魔神の遊戯 文春文庫
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魔神の遊戯 文春文庫

島田荘司(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2005/11/10
JAN 9784167480035

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商品レビュー

3.4

32件のお客様レビュー

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2010/05/28

ネス湖湖畔で起こる連…

ネス湖湖畔で起こる連続バラバラ殺人。魔神の咆哮が聞こえる寒村で、人体の一部が引きちぎられた死体が次々に発見される。御手洗潔が鮮やかに解決する。いつもの島田流の作品同様、他の作家がこのプロットを使えば駄作になるであろう。しかし、見事に伏線が絡み合っている。お見事。

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2010/05/28

御手洗シリーズの長編…

御手洗シリーズの長編。個々の殺人や小ネタに関するトリックなどについてはうまく作られていると思うのだけど、本作のメイントリックはどうも…と思ってしまったからか、読了後はなんか物足りなさが漂った。この作品を他の作家が書いたならば満足したのかもしれないけれども、島田荘司となると…ね。で...

御手洗シリーズの長編。個々の殺人や小ネタに関するトリックなどについてはうまく作られていると思うのだけど、本作のメイントリックはどうも…と思ってしまったからか、読了後はなんか物足りなさが漂った。この作品を他の作家が書いたならば満足したのかもしれないけれども、島田荘司となると…ね。でも、ズンズンと作品に引き込む力はさすが。作品中にイスラム教(一神教)についての説明が多いのは、中東における米国の横暴に対して言いたいことがあるから?なのでしょう。でも、八百万の神々を

文庫OFF

2022/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミタライ教授≠御手洗という図式は推測できたが、犯人とまでは予想できなかった。ロドニーの手記もミスディレクションの要素であるのは頭では解っていたが、見事作者の術中にのせられてしまった。 しかし今回の御手洗物は読書の牽引力が小さく、なかなか読み進めなかった。これは語り役が石岡からバーニーという街の飲んだくれアマチュア作家の手によるものだという手法を取っており、文体も変えていたのが大きかったように思う。 さらに御手洗ならぬミタライ教授が明らかに今までのエキセントリックさが鳴りを潜めて、ものすごくニュートラルな人物に書かれている―これはもちろん作者の意図ではあるのだが―のもこちらの期待を裏切った形になった。 今回も島田氏が提唱する21世紀本格としての大脳生理学と本格の融合がなされている。昏睡状態から目覚めた時の記憶の初期化でそれを基に手記を書いた者の錯覚を上手く利用しているのだ。 この辺のアイデアは正に島田氏の独壇場とは思うのだが、やはり御手洗が大人しく事件に追従するのが退屈で、カタルシスに届かなかった。 こうして考えてみると、御手洗シリーズは事件の奇抜さや驚天動地のトリックよりも御手洗の強烈な個性が作品の魅力の大半を担っているのだなぁと再認識させられた。 しかし今の本格作家でこのようにシリーズ探偵が海外で活躍し、しかも登場人物が主人公以外全て外国人なんてミステリを書くのは島田氏しかいないだろう。そう考えるとやはり島田氏は双肩する者のいない孤高の存在なのだ。 山口雅也氏の云う「日本本格ミステリのボブ・ディラン」は正に的を射ている。

Posted by ブクログ

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