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勝海舟(五) 江戸開城 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 1969/01/28 |
| JAN | 9784101153094 |
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勝海舟(五)
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
山岡鉄太郎や益満休之助らに西郷への書簡を託し、「恭順謹慎」する慶喜の姿勢を説き、自らも西郷と面会し、慶喜の処刑を免除するなどの条件を飲ませた。 幕府内の戦争論者たちからは首を狙われながら、慶喜を水戸藩に送り出し、江戸城の無血開城を成し遂げる。
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幕藩体制から明治維新に変わる激動期、西郷との交渉、江戸城無血明け渡し、旧来価値観の現実と世界的歴史の流れの狭間で日本という国や国民への使命感と徳川家にも忠節を尽くす海舟の真骨頂発揮のくだり。咸臨丸での渡米や海軍創設の経験や日々の情報収集の土台があってこそである。儒教的価値観による...
幕藩体制から明治維新に変わる激動期、西郷との交渉、江戸城無血明け渡し、旧来価値観の現実と世界的歴史の流れの狭間で日本という国や国民への使命感と徳川家にも忠節を尽くす海舟の真骨頂発揮のくだり。咸臨丸での渡米や海軍創設の経験や日々の情報収集の土台があってこそである。儒教的価値観による武士道や攘夷の思考を超えて、それが勝海舟の現実的に時代を見抜く洞察と行動に結実する。1から5迄読んできて、途中冗長に感じるところも多々あったが長編独特の構想と重厚な展開のなかで最も盛り上がる決定的な場面となっている。 フィクションとはいえ事実関係への納得と同時に細やかな人情話が結構面白い。 歯切れよい独特の江戸弁でテンポよく展開する各場面の描写は時空を超えてリアルであり読み出しの頃の戯画的違和感を払拭して余りある。 西郷や鉄舟、そして大久保一翁、海江田、益満等々海舟を取り巻く傑物たちの魅力、政治を担う能力とりわけその胆力に感服である。
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その禄わずか四十俵の小倅から、今や陸軍総裁となった勝。 しかし朝廷に対する慶喜の恭順の意は通ぜず、薩長倒幕軍の東征はとどまるところを知らない。幕府軍には脱走兵が続出、江戸の運命は風前の灯となった。 勝一代の名文、和平への心血を注いだ一書を携えて、官軍総参謀西郷隆盛の許へ赴く山岡鉄舟。二百六十年の大権を握った徳川幕府の最期、江戸開場の日は刻々と迫る。 (当書裏表紙あらすじより) 司馬遼太郎の幕末モノはほとんどを読破しています。 だから幕末の少々判りにくい変遷も大体判っています。 でもこの本の主人公は勝海舟であり、どちらかというと歴史の表舞台ではなく裏にいたことが多い人。 京都中心に動いている歴史なのに、当の主人公は遠い江戸で謹慎中。自然、世の中の移り変わりを描いていても又聞きのような形。 だから4巻までが読みにくかったのかもしれません。 もっとも表舞台にいないからと言っても、そこを面白く読ませるのが力量だ、ということも言えるので、そういう点でいえば司馬遼太郎作品は上手く書かれていたんだな、と改めて感じました。 幕末のことは大体知っている、と言っても、実は江戸無血開城のことは良く知らなかった、ということが今回判りました。 そしてその頃のことを書いているのが本巻です。 知らないことが書かれ、物語が展開していくと面白さはグッと増しました。 面白くなるとグイグイと引き込まれ、結果的に読むスピードも速くなっていきました。 このまま一気に最終巻まで読んでしまいたいですね。
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