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ウォータースライドをのぼれ 創元推理文庫
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ウォータースライドをのぼれ 創元推理文庫

ドン・ウィンズロウ(著者), 東江一紀(訳者)

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ウォータースライドをのぼれ 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2005/07/29
JAN 9784488288044

ウォータースライドをのぼれ

¥385

商品レビュー

3.6

23件のお客様レビュー

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2010/05/28

首を長くして待ってい…

首を長くして待っていたニール君新作第4弾。冒頭、グレアム父さんが出てくるとこだけ読んで、よし買おうと思ってしまったほど、懐かしく相変わらず面白い。今までがニール君の成長と綴る結構シリアスな事件だったけど、今回は一転これはコメディ。角川文庫「歓喜の島」に出てくる探偵も出て来て、ドタ...

首を長くして待っていたニール君新作第4弾。冒頭、グレアム父さんが出てくるとこだけ読んで、よし買おうと思ってしまったほど、懐かしく相変わらず面白い。今までがニール君の成長と綴る結構シリアスな事件だったけど、今回は一転これはコメディ。角川文庫「歓喜の島」に出てくる探偵も出て来て、ドタバタ劇。ちょっと悲しくも、ニール節はいいなぁと。

文庫OFF

2025/10/24

「ニール・ケアリー」シリーズ。 実質ラストエピソード。 今回は今までとテイストが違い、 はっちゃけてた。 アメリカーメキシコを股にかけた メキシコの麻薬カルテルと 撲滅をめざすアメリカのDEAとの戦いを 描き続けた3部作 「犬の力」シリーズで アメリカ・ミステリ界の 頂点に君臨...

「ニール・ケアリー」シリーズ。 実質ラストエピソード。 今回は今までとテイストが違い、 はっちゃけてた。 アメリカーメキシコを股にかけた メキシコの麻薬カルテルと 撲滅をめざすアメリカのDEAとの戦いを 描き続けた3部作 「犬の力」シリーズで アメリカ・ミステリ界の 頂点に君臨した ドン・ウィンズロウ。 そのデビューシリーズ 「ニール・ケアリー」シリーズの 実質的最終エピソード。 この後にもう1冊あるが、 それはフィナーレのためのもので エピソードとしては これが最終と言ってもいい。 主人公のニール・ケアリーは 元ストリート・キッドの探偵。 寡黙で問題を抱える ハードボイルドタイプで 成熟した大人の探偵が主人公、 といった、それまでの物語とは、 一線を画していた。 ストリートキッド出身であること。 若い探偵であること。 自分の意志で立ち向かうのではなく、 巻き込まれ型であること。 いつも銀行の裏組織である 盟友会の無理難題を 引き受けさせられる。 ニールはしぶしぶ請け負い、 苦境に追い込まれ、 軽口を叩きながら、 単独行動で、 何とか事件を解決してきた。 「じつに簡単な仕事でな、坊主」 今回も義父にして 盟友会の雇われ探偵 グレアムの甘い言葉に乗せられて、 新たなミッションを引き受けてしまう。 その内容は 著名なTV番組ホスト ジャック・ランディスの レイプ疑惑事件 「ポリーゲート事件」 その被害女性ポリーを 裁判でもきちんと 証言できるように 磨き上げることだった。 しかし、このポリーの しゃべり言葉がすごい。 ニールの家に来た第一声が 「ごっち、すかしてんじゃん、 こむ家(えー)」 ここからまたしても ニールの悪戦苦闘が始まる。 今回はいっしょに暮している 恋人カレン・ホーリーも 巻き込んでの展開。 さらにニールの家には、 加害者とされる ジャックの妻、 キャンディ・ランディスも やってくるという はちゃめちゃさ。 また、ポリーの暗殺を企む 雇われた殺し屋 プレーオフが 執拗に追いかけてくる。 でも、このプレーオフは ちょっとしくじり体質。 全体にこれまでの サスペンスフルなタッチと異なり、 少しコメディ寄りのノリになっていた。 舞台はニールの家周辺から ジャックが開発しようとしている キャンディランドへと移り、 ニールの活躍が描かれる。 解説に描かれてあった 「ニール・ケアリー」シリーズの分析が なかなかに深いところを突いている。 その骨子をまとめると。 本書までの四長編の発表年と 作中時間を照らし合わせてみると、 あることがわかる。 第一から第三長編までの作中時間では、 毎回大統領が交代している。 そして、その時々の社会情勢が 作品に強く影響している。 『ストリートキッズ』 発表一九九一年、作中時間一九七六年。 フォード大統領の任期。 最大の課題はヴェトナム派兵の撤収と ウォーターゲート事件による 政治不信の回復。 上院議員の娘を探しに ロンドンからヨークシャーへ。 ここで描かれるのは 世代間の乖離。 『仏陀の鏡への道』 発表一九九二年、作中時間一九七七年。 カーター大統領。 中華人民共和国との国交正常化が 国際政策上の最大の収穫。 物語の主要な舞台は中国。 国際的に孤立していく アメリカの姿が透けて見える。 『高く孤独な道を行け』 発表一九九三年、作中時間一九八一年。 レーガン大統領。 レーガノミクスの時代。 その一方で格差が広がっていく。 テーマは人種差別主義者との闘いの話。 話のタッチが西部劇調なのは、 レーガンを皮肉っている? 『ウォータースライドをのぼれ』 発表一九九四年、作中時間一九八二年。 ブッシュ大統領となりそうだが、さにあらず。 ポーリーゲート事件は ビル・クリントン大統領と モニカ・ルインスキーの浮気騒動を連想させる。 しかし、この作品を発表した一九九四年には まだモニカ事件は起きていなかった。 二人が出会うのは一九九五年の出来事。 ここで遂にドン・ウィンズロウは 時代を作読みしてしまったのである。 戯画化タッチで象徴するのは、 馬鹿になったなったアメリカだった。 「ニール・ケアリー」シリーズには、 こうして時代時代のアメリカの姿が 描き出されているのだ。 底流を流れる 社会情勢への強い批評精神が、 後の「犬の力」シリーズへ、 さらに大きなうねりとなっていく。

Posted by ブクログ

2022/09/11

「果てしないばかの行列に、またひとり、ばかが加わった。」 これは終盤でのナレーション文章。 ストリートキッズシリーズの実質的最終章 前回最大のミッションをこなしたあと、ニールは恋人カレンと“すっごい田舎”で身を隠すように暮らしていた。 そこへ義父?グレアムがあらわれて……と、毎...

「果てしないばかの行列に、またひとり、ばかが加わった。」 これは終盤でのナレーション文章。 ストリートキッズシリーズの実質的最終章 前回最大のミッションをこなしたあと、ニールは恋人カレンと“すっごい田舎”で身を隠すように暮らしていた。 そこへ義父?グレアムがあらわれて……と、毎度おなじみの始まりから、ニールの冒険が始まる。 始まりの物語『ストリート・キッズ』、次作の『仏陀の鏡への道』では、自分の前にある道に、時には抗い、時には泣く泣く、少年ニールは進む……この迷いが好きだった。 前作『高く孤独な道を行け』では、ハリウッド映画を見るような展開の中、ある意味プロとして仕事をこなしていくニールの成長があった。 それに比べるとこの最終話は、少しスケールが小さくなったよう、うん、どこか吉本新喜劇のようで、みんな「笑いの一芸」を披露しながら登場してくるようで……。 ほんと、主人公とその仲間はもとより、次々に登場する敵役たちの個性がいとおしいほど。 『ホビーZの気怠く優雅な人生』『フランキーマシンの冬』のように“腹の底から面白い”ウィンズロウ&東江節が爆発したお話でした。 ただ……ストリート・キッズではなくなっちゃった。

Posted by ブクログ