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生物から見た世界 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2005/06/16 |
| JAN | 9784003394311 |
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生物から見た世界
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生物から見た世界
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商品レビュー
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138件のお客様レビュー
人はしばしば、自分が見えている世界を「生物にはどう見えているか(環境)」と捉えがちだが、本書が説くのは「生物は世界をどう見ているか(環世界)」という視点。人の目には部屋の中に机や椅子、本棚が見えていても、飛び回るハエには机の上の皿にある食べ残ししか知覚されていない。飼っている犬に...
人はしばしば、自分が見えている世界を「生物にはどう見えているか(環境)」と捉えがちだが、本書が説くのは「生物は世界をどう見ているか(環世界)」という視点。人の目には部屋の中に机や椅子、本棚が見えていても、飛び回るハエには机の上の皿にある食べ残ししか知覚されていない。飼っている犬には食べ残しの他にも椅子やテーブルといった"座れるもの"が知覚されているかもしれない。さらに人の中でも、読書家であれば本棚は別の色を帯びてみえるかもしれない。 このように似ているようで異なる、生物の数だけ存在する環世界という発想がとても面白かった。 ユーザーであれば使いやすさや工数削減、エラー率を知覚するだろうし、経営層であればROIやKPI、全体最適を知覚し、そしてエンジニアはコード品質や安定稼働をそれぞれの視点から知覚しているはず。つまり、ステークホルダーの数だけ環世界が存在して、Agentic AIもプロンプトや学習内容、MCP、確率的統計といった独自の環世界を基に判断しているだろうと意識する良い学びとなった。 また、盲導犬の調教を例に示されるように、異なる環世界を共有することの難しさ、それでも想像し理解する姿勢が出発点になるという示唆も。 挿絵の魅力もさることながら、「完全な国内平和を維持している『反射共和国』といえよう。」 「失敗に終わった結婚飛行を物語っている。」など分かりやすいんだか分かりにくいんだかな比喩表現も味わい深かった。
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ユクスキュルの「環世界」の話が刺激的で最高だった。ページ数は少ないが、世界の見方を根底から変えてくれる、極めて濃密な一冊だ。 特に、カタツムリの知覚スピードの話が心に残る。 客観的に見ればカタツムリは「ゆっくり」動いている。しかし彼らの主観(環世界)では、世界は人間よりはるか...
ユクスキュルの「環世界」の話が刺激的で最高だった。ページ数は少ないが、世界の見方を根底から変えてくれる、極めて濃密な一冊だ。 特に、カタツムリの知覚スピードの話が心に残る。 客観的に見ればカタツムリは「ゆっくり」動いている。しかし彼らの主観(環世界)では、世界は人間よりはるかに速い速度で流れているという。 この話を読み、杖をつき一歩一歩確かめるように歩く老人の姿が重なった。 はた目には「ゆっくりとした足取り」に見えても、彼らの内側では、時間は恐ろしい速さで過ぎ去っているのではないか。 客観的な時間など存在せず、生命の数だけ異なるリズムがある。 この本を閉じたあと、身の回りの生き物や人々を見る目がガラリと変わった。
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愛のある日高敏隆の翻訳が素晴らしい。著者のユクスキュルはエストニア出身の動物比較生理学者で、1934年に「動物と人間の環世界への散歩」という原題で出版された。副題の「見えない世界への絵本」が示すように、動物にとっての世界は人間の見る世界とはまるで違うことを科学的な説明とクリサート...
愛のある日高敏隆の翻訳が素晴らしい。著者のユクスキュルはエストニア出身の動物比較生理学者で、1934年に「動物と人間の環世界への散歩」という原題で出版された。副題の「見えない世界への絵本」が示すように、動物にとっての世界は人間の見る世界とはまるで違うことを科学的な説明とクリサートの絵で巧みに伝えている。訳者の日高は、その動物にとっての世界を「環世界」という訳語を発明して表現した。象徴的なのは第1章で、目が見えず音も聞こえないマダニの生活史を追い、光感覚と嗅覚でその世界が作られていることを描く。さらにマダニは獲物が通りかかるまで時には何年も待つことから、マダニと人間にとっては流れる時間さえ違うと説く。人間の見る世界がすべてというのは大きな誤りであることを教えてくれた。
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