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コカイン・ナイト 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2005/07/01 |
JAN | 9784102271025 |
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コカイン・ナイト
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
3部作全部翻訳されたら、まとめて読もうと思っていたんだけど、なんかいつになるかわかんないし、1作目を文庫で発見したので。 ・・・なんか、半分まできても、ただの半熟玉子、なんですけど???これ、ちゃんと最後はSFになるんだろうか? フランクが有罪を言い張った理由は…? うわあ、クサるわあ! ラスト1/3、いや、1/4になってや〜っと、SFになった! 確かにSFになったよー、なったけどさあ。…。 エストレージャ・デ・マルは、レジデンシア・コスタソルは、ユートピアなのか、それともディサトピアなのか? 人間はここまで疲弊しているのか・・・いや、正確には、 我々ってここまで腐敗しているとバラードに本気で思われてるの?バラードが内に抱えていた闇はここまでに深いのかい… 更に凹むのは、この世界に一番近いのは、抗菌グッズとコンビニと未知の隣人とバーチャルに囲まれた平成の東京のような気がする…ってことですな。 聖者やメシアって、同じ時代に生きていたら、案外迷惑なのかも〜 世界が大きい仕掛けになっているんで、どう言ってもネタバレになりそうで、ワケわからんくてゴメン… まあ、SF人は読んでクラサイ。 いやはや脱帽〜
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ジャンルとしてはSFではなく、現実の世界を舞台にしてはいるが、一見、楽園のように見えた世界が最後に反転する様は、『結晶世界』などでバラードが描き続けたディストピアにも通じているようだ。 主人公は『有罪答弁をした弟の無実を信じる』という立場で、ストーリーはミステリ構造を持っている…...
ジャンルとしてはSFではなく、現実の世界を舞台にしてはいるが、一見、楽園のように見えた世界が最後に反転する様は、『結晶世界』などでバラードが描き続けたディストピアにも通じているようだ。 主人公は『有罪答弁をした弟の無実を信じる』という立場で、ストーリーはミステリ構造を持っている……が、ミステリとして読んでしまうとオチがアレなのはご愛敬かw 寧ろ人間の業を強く押し出したラストだろう。 新潮社は『スーパー・カンヌ』も文庫化してくれないものだろうか……。
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村上龍曰く『テニスというスポーツは、王侯貴族たちが退屈な日々をやり過ごすために発明したスポーツ』だそうだ。クロフォードにもってこいのスポーツですね。/今の日本、特にネット内で沸き起こる「叩く」という行為に、本書における「犯罪」に近いものを感じる。東京をはじめとする日本の街が、着実...
村上龍曰く『テニスというスポーツは、王侯貴族たちが退屈な日々をやり過ごすために発明したスポーツ』だそうだ。クロフォードにもってこいのスポーツですね。/今の日本、特にネット内で沸き起こる「叩く」という行為に、本書における「犯罪」に近いものを感じる。東京をはじめとする日本の街が、着実にバラード的な都市に向かっている気がしてならない。
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