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「かわいい」論 ちくま新書
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「かわいい」論 ちくま新書

四方田犬彦(著者)

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「かわいい」論 ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2006/01/07
JAN 9784480062819

「かわいい」論

¥220

商品レビュー

3.3

62件のお客様レビュー

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2023/12/20

面白かった。特に大学生のアンケート結果が興味深かった。女子と男子とではもちろん違うだろうと予想はしていたが、斜め上の発想や個性的な回答が多くて楽しかったし、そこはかとない時代感を感じた。記載されていた女子の回答の、イラスト付の回答がノスタルジック。 「かわいい」ものが好きでかわ...

面白かった。特に大学生のアンケート結果が興味深かった。女子と男子とではもちろん違うだろうと予想はしていたが、斜め上の発想や個性的な回答が多くて楽しかったし、そこはかとない時代感を感じた。記載されていた女子の回答の、イラスト付の回答がノスタルジック。 「かわいい」ものが好きでかわいいものを見たり聞いたり身の回りに存在を感じたりするのが好きだ。でもどことなく危うさも感じていた。しかしその感覚に取っ付かず流してきたが、この本を読んで改めて「かわいい」とそれを作り上げたり求めたり、享受する人間の心理的な面白さ、みたいなものを感じた。 深く一つを追求するのでなく、広くそこそこ深く「かわいい」を論じている取っ付きやすさが好きだった。 ぼんやりと、今は「かわいい」じゃなくてより広範囲の意味になる「いいね」なんじゃないかと思ったりした。

Posted by ブクログ

2022/07/27

古典タイトルを引きながらもその内容が象徴する概念に関する解説を欠く分かりにくい衒学的例示が数多くあり、無学者の私には本論の筋をよどみなく読み進める意味で滞りを感じる文章であった。 「かわいい」は対象を人畜無害の領域へと置き、それを愛でる対象とすることを通してある種の夢想的ユート...

古典タイトルを引きながらもその内容が象徴する概念に関する解説を欠く分かりにくい衒学的例示が数多くあり、無学者の私には本論の筋をよどみなく読み進める意味で滞りを感じる文章であった。 「かわいい」は対象を人畜無害の領域へと置き、それを愛でる対象とすることを通してある種の夢想的ユートピアを築き上げる。 そのような「かわいい」の概念は未完であることを悪とせず自己決定を避ける日本人の気質の反映ともいうべきもので、ここには西洋の進歩主義的思想との相反がある。 自由資本主義は進歩主義を内包するものであり、日本人はこの自国文化の明文化なしには泥沼から脱することは出来ないのかもしれないなどと思索した。

Posted by ブクログ

2021/10/17

時代のせいなのかもだけど女性の視点における「かわいい」研究に思えた。大学生のアンケートのところの性差から一歩踏み込んで欲しい!と思ってしまった。 最後の章の 「『かわいい』という言葉のもとに現実から離反された同語反復のまどろみの中で次第に輪郭を失っていく」っていう記述は、完全...

時代のせいなのかもだけど女性の視点における「かわいい」研究に思えた。大学生のアンケートのところの性差から一歩踏み込んで欲しい!と思ってしまった。 最後の章の 「『かわいい』という言葉のもとに現実から離反された同語反復のまどろみの中で次第に輪郭を失っていく」っていう記述は、完全に今を言い当ててなあって思った。

Posted by ブクログ

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