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平原の旅(下) エイラ 地上の旅人10
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平原の旅(下) エイラ 地上の旅人10

ジーン・アウル(著者), 金原瑞人(訳者), 小林みき(訳者)

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平原の旅(下) エイラ 地上の旅人10

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ホーム社/集英社
発売年月日 2005/08/31
JAN 9784834251142

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商品レビュー

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2014/07/18

「この洞窟の全員がエイラとジョンダラーの話を聞きたがっている。ここではなんだから、中に入ってくれ。中ならみんなも話を聞ける。命令に従う動物や、ケープ・ライオンに襲われた話、投槍器の話、新しいフリント加工の話には仰天させられたが、ほかにどんな冒険話、驚く話を聞かせてくれるんだ?」 ...

「この洞窟の全員がエイラとジョンダラーの話を聞きたがっている。ここではなんだから、中に入ってくれ。中ならみんなも話を聞ける。命令に従う動物や、ケープ・ライオンに襲われた話、投槍器の話、新しいフリント加工の話には仰天させられたが、ほかにどんな冒険話、驚く話を聞かせてくれるんだ?」 ジョンダラーは笑った。「まだ序の口だ。おれたちが火をおこす石と燃える石を見たと言ったら信じるかい?マンモスの骨で作った家に、縫い物が出来る象牙の棒に、大きな魚を狩るための巨大な舟は?その魚はほんとに大きくて、頭の先から尾の先まで、ダラナーくらいの大人5人が縦に並んだよりも大きいんだ」(371p) その後の数万年で達成するいくつかの文化的発見を、エイラとジョンダラーはいくつか発見していた。そういう小説的な仕掛けにより、読者はその後の人類の歴史を想像することが出来る。 この巻では、クロマニヨン人たちが部族内の命のやり取りを含む紛争をどのように処理したのかが描かれる。また、久しぶりに新しいネアンデルタール人が登場した。「平頭」とクロマニヨン人から動物扱いされている彼ら自身が、クロマニヨン人たちを繊細な身振り表現が出来ない「頭の悪い部族」と認識しているという設定になっており、苦笑いした。 あとがきで明らかになったのだが、「平原の旅」を書くに当たって著者はヨーロッパ各国(チェコスロバキア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ)の後期旧石器時代を研究している学者や考古学研究所から多くの最新の知識を得たらしい。氷河期の地理や植生、動物の生態がホントに生き生きと描かれているのは、そのせいだったのである。 2人は厳しい氷河の山を越え、フランスのゼランドニー族に着いた。旅は終わった。しかし、エイラの人類史を辿る旅はまだ終わらない。 2014年7月15日読了

Posted by ブクログ

2014/01/04

ス・アームナイ族、ロサドゥナイ族、氏族とランザドニー族など沢山の人と知り合う。 なんだかんだ言いながら氏族と異人のハーフ結構いるなぁと思いました。

Posted by ブクログ

2012/03/18

ジョンダラーを連れ去ったのは、ス・アームナイ族の女たちだった。 そこは、アッタロアという簇長が支配する場所だった。男たちは囲いの中に囚われ、不潔な様子で希望もなく暮らしている。中にはわざと脱臼させられているものもいる始末だった。 ジョンダラーを助け出したエイラは、そこの霊的なも...

ジョンダラーを連れ去ったのは、ス・アームナイ族の女たちだった。 そこは、アッタロアという簇長が支配する場所だった。男たちは囲いの中に囚われ、不潔な様子で希望もなく暮らしている。中にはわざと脱臼させられているものもいる始末だった。 ジョンダラーを助け出したエイラは、そこの霊的なものを支配する役目のス・アームナと共同し、この村の異常な支配から、解放しようとする。 人同士の戦いに慣れていないエイラの窮地を助けたのは狼のウルフだった。 それ以降、ジョンダラーは、ウルフに対する態度を変えた。かけがえのない家族として感謝し、受け入れたのだ。 ス・アームナイ族の村を後にした一行は、ロサドゥナイ族の村にたどり着く。そこで、氷河を渡る為の物資を手に入れる必要がある。水を多く飲む馬もいるため、そのための方法も考えなくてはいけない。 氷河は、冬にしか渡れない。暖かくなると裂け目が出現し、道をふさいでしまうからだ。しかし、旅を急ぐ一行は、ジョンダラーの往路で耳にしたチャロリという男が他の若者と共に氏族を嬲ったあげく、簇の大人の女になる儀式を済ませる前の娘に強要し何人もで陵辱したことを知る。 エイラと共にその少女を励まし立ち直らせた後出発した二人は、そのチャロリに襲われている氏族夫婦に出くわすのだった。 さらにその先には辛い氷河越え、ジョンダラーの親戚が住むランザドニー族の村、そしてジョンダラーの故郷のゼランドニー族の村に着くまでが描かれる。 エイラには、なにがしかの霊的な力が備わっているとされている。 氏族に育てられていた頃から儀式に立ち会い、始原よりの道程で、氏族であるネアンデルタール人と、自分が分岐していったことを悟る。 マムトイ族でも霊的な支柱であるマンモスの炉辺の娘となり修行をする。各地でもそうしたものたちと親交を深め、そうした力を高めていく。旅の途中、エイラは何度もクレブ――氏族の中でも最大のモグールという霊的なものを司る長――の夢を見、それがために危機から脱したり、啓示を受けたりする。 わたし自身、スピリチュアルなものにあまり馴染むことはないが、エイラのこうしたものや、我々が感じる兆といったものは、経験や感覚を、自分たちの分かるものに無意識が翻訳したものではないかと思っている。夢診断が、個人によって意味が違ってくるように、その象徴が何なのか、読み解く力も含めてがここに現されている霊的な力なのだと思う。 その証拠に、エイラはとても感覚が鋭く、他者の心をとても細やかに察知し、そのためによい方法を選ぶことができる。それだけの経験を、辛い思いと共に積み重ねてきた。 また、そうした才能の表れが、多くの道具の発明や動物と心を通わす能力にも現れている。そして、この時代の人々が考えもしないような多くのことにも気づいていた。 エイラは辿り着いたのではない。今からが、またさらなる試練への始まりなのだと思う。 某サイトより転載

Posted by ブクログ

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