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文明崩壊(下) 滅亡と存続の命運を分けるもの
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文明崩壊(下) 滅亡と存続の命運を分けるもの

ジャレド・ダイアモンド(著者), 楡井浩一(訳者)

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文明崩壊(下) 滅亡と存続の命運を分けるもの

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 2005/12/28
JAN 9784794214652

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文明崩壊(下)

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2026/08/30

アメリカの進化生物学者による 世界文明の分析本。 滅亡と存続を分けるものを探る。 上下二巻の厚い本。 しかし、内容は詳細に わかりやすく書かれている。 世界の過去から現在に至る文明を分析し、 滅亡と存続を分ける要因を探り、 現代文明へ警鐘と希望を与える。 主に過去に消滅して...

アメリカの進化生物学者による 世界文明の分析本。 滅亡と存続を分けるものを探る。 上下二巻の厚い本。 しかし、内容は詳細に わかりやすく書かれている。 世界の過去から現在に至る文明を分析し、 滅亡と存続を分ける要因を探り、 現代文明へ警鐘と希望を与える。 主に過去に消滅してしまった文明を 現地調査の結果を踏まえて分析し、 現代への解を求める。 対象となる文明は多彩だ。 話は著者が愛し、ロサンゼルスとともに 帰る場所としている「モンタナ」から始まる。 美しいモンタナの大自然とはうらはらに そこでは問題が起きている。 筆者は本書の主要な5つの課題 「環境侵害」 「気候変動」 「近隣の友好的な関係」 「潜在的な敵意をもつ他社会の動向が及ぼす影響」 「諸問題への社会の対応」 について、モンタナから語り始める。 続いて過去の社会へ飛ぶ。 主に崩壊した文明の数々。 「イースター」 「ピトケアン島とヘンダーソン島」 「アナサジ族」 「マヤ」 「アイスランド」 「ヴィンランド」 「グリーンランド」 さらに現代へ。 「ルワンダ」 「ドミニカ共和国とハイチ」 「中国」 「オーストラリア」 これらの地域における文明の ありさまとその行方、そしてその理由を 詳細なデータを示しながら分析していく。 最後の結論として、 将来へ向けてのまとめが示される。 全体を通じて、印象に残ったのは 人類がある場所に到達し、 文明を始めることで、 人口は増大し、 そこにある植生を食い尽くし、 その結果、自らの文明も 立ち行かなくなっていく姿だ。 例えば、一人が一本の木を 生活のために切り倒したとする。 その一人がどんどん増えていったなら、 一人ひとりが切り倒した木の総数は その地域の植生を根こそぎにするのだ。 中国の人口増加も他国の話ではない。 中国の人口増加がもたらす環境被害は 世界中に伝播する。 今や世界は、地球は、 ひとつの運命共同体だ。 まとめとして書かれた章で 印象に残った一文がある。 一社会としての成功と失敗を分ける 肝心な点は、時代が変化したとき、 どの基本的価値観を保持し、 どの基本的価値観を捨てて 新しい価値観と置き換えるべきかを 知ることだろう。 これができるかできないかが 文明の滅亡と存続の分かれ道なのだ。 本書では失敗の原因が 数えきれないほど見出されてきた。 しかし、と筆者は言う。 社会は常に問題解決に失敗するわけでもない。 そしそうなら、わたしたちは今ごろ、 死に絶えているか、石器時代並みの 暮らしになっているだろうと。 筆者は自らを「慎重な楽観論者」であるとする。 わたしたちの直面する問題の深刻さを知っている。 しかし、わたしたちにその意思があれば、 問題を解決することは可能であるとも考える。 希望の根拠は、 最も深刻な問題でもまったく手に負えない というわけではない、ということ。 環境保護思想が世界じゅうの 一般大衆に広がりつつあること。 そして、社会全体としての選択としては 「長期的な企て」と 「根本的な価値を問い直す意思」を上げる。 個人としては 投票という政治への働きかけ、 買う買わないという企業への働きかけ、 裕福な人なら募金、 さらには地域の環境改善に 取り組むことなどを挙げている。 膨大な厚さの書籍だが、 そこに書かれているのは 過去から学び、現在を知り、 未来への継続性を示唆する内容だ。

Posted by ブクログ

2023/12/26

前著「銃病原菌鉄」でピュリッツァー賞を受賞したダイヤモンド博士の警告の書。上巻から続く。 オーストラリアはイメージとは異なり非常に脆弱な土壌自然環境を持つ。自然環境の回復、維持へのオーストラリア政府と国民の対処の歩みに苦闘の色が滲む。共産党独裁による強権的な政治思想にもともとの中...

前著「銃病原菌鉄」でピュリッツァー賞を受賞したダイヤモンド博士の警告の書。上巻から続く。 オーストラリアはイメージとは異なり非常に脆弱な土壌自然環境を持つ。自然環境の回復、維持へのオーストラリア政府と国民の対処の歩みに苦闘の色が滲む。共産党独裁による強権的な政治思想にもともとの中華思想があいまって、民主主義陣営の我々には全く理解できない中国という国家の来し方行く末はしっかり見ていかないといけないだろう。 間違った施策による、または乏しい自然環境を気づかずに無計画に浪費してしまったことによる致命的な土地の劣化が、社会、共同体の滅亡にまで至ってしまうという過酷な現実。農業に適した肥沃な土壌が大変に貴重で、天然資源と同じく有限であるということ、そして我々日本人がいかに豊かな森林資源、水資源に恵まれているかに身をつまされる。 2023年現在、環境問題は温暖化をいかに食い止めるかの議論に集中しているが、地域個々の森林資源、土壌の減退や維持にも今一度注目してみるべきとは思う。 失敗の原因を解明することで将来成功に導けるかもしれないことに筆者は一縷の希望を抱いているが、中国によるアフリカ開発など今後も問題は山積してくるだろう。また、第三世界の歴史を紐解くとどうしてもヨーロッパ列強の侵略、収奪、先住民の奴隷化と滅亡、そして奴隷としてアフリカから連れてこられた黒人の現地人化、と人類史の暗部がこれでもかと出てきて読んでいてとても辛く、ニヒリズム、ペニシズムに陥りそうにもなる。 第14、15章は企業 消費者 地元住民 政府の複雑な利害関係 力関係の中で、いかにして環境保全が成されてきたのか、そして今後の可能性について詳しく考察されているが、とにかく細かい!長い!くどい! 本著が書かれて20年、挙げられている課題も解決に向けて進展してるものもあれば全く進んでいないものもあるし悪化しているものもある。新たに発生してきた課題もある。しかしノヴァハラリが称賛しているように人類は多くの飢餓と疫病を克服し戦争の機会も大きく減じてきたことも事実だ。 自然環境は地域の人々の共有財産であり、現代のグローバル社会においては全世界の共有財産でもある。現時点での一番の障害は、民主主義陣営と全く価値観が異なり話が全く通じない暴虐と収奪を繰り返す超大国中国とロシアだろう。トランプの出現や孤立主義、ナショナリズムの高まり、社会の対立等も国際秩序を大きく乱す巨大勢力に端を発する。いかに国際社会が団結するか、そして中国やロシアに対し忍耐と戦略をもって人類の方向性を形作っていけるかが決定的に重要だろう。 巻末に一市民がいかにして環境課題に行動を起こすかが書かれておりそれなりに参考とモチベーションになるかな。

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2023/09/07

2010初読。 2020/4再読。 原書の刊行が’05年なので、本書で度々述べられていた、世界が持続可能な社会への道筋を見つけるか、資源を消費し尽して社会崩壊へ至るかの分かれ目の数十年の、下手すりゃ半分が経過してしまった事になる。中国は形振り構わぬ大量消費社会となり、アメリカを始...

2010初読。 2020/4再読。 原書の刊行が’05年なので、本書で度々述べられていた、世界が持続可能な社会への道筋を見つけるか、資源を消費し尽して社会崩壊へ至るかの分かれ目の数十年の、下手すりゃ半分が経過してしまった事になる。中国は形振り構わぬ大量消費社会となり、アメリカを始めとする自国第一主義の風潮が、新型コロナウイルス肺炎のパンデミックの影響で更に広がっているような時期での再読であった。

Posted by ブクログ

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