天国はまだ遠く

瀬尾まいこ(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2004/06/21
• JAN: 9784104686018

商品レビュー

2024/09/08

最初に自殺を決行するところから話が展開されたので気持ちが沈みかけたけど、民宿の田村さんの人柄で、自分を見つめ直し、元気になっていく姿は楽しかったです。

2024/06/24

何もかもが嫌になって遠く知らない土地で自殺をしようと思った女性が、山奥にある「民宿たむら」で過ごした約20日間のお話し。
私は〜で話しが進んでいくので、主人公の名前が何だったか、出て来たのかさえわからなく、探してしまいました。
久秋が「千鶴」と言った所で、名前がわかりました。

田村さんと過ごす毎日が千鶴にとって心の回復になっていくのが良かったです。
あんなに思い込んで自殺をしようと思っていたのにあっさりやめてしまう所は不思議に思いましたが、やめてくれて良かったです。

いつかマッチ箱を持って、戻ってきてくれるといいな。

2024/06/01

人生に行き詰まった女性が、辿り着いた民宿に滞在する中で生じる、様々な感情を綴った物語です。

美しい自然と、おいしそうに思える食事、そこで暮らす人たちの温かな人柄、数々の描写がここで暮らしたい、旅行したいという気持ちを強くさせます。

特に、民宿の主人である田村さんのキャラクターが良いですね。
飄々とした印象で、大雑把ながらも優しさが感じられました。

田村さんが主人公の物語も読んでみたい、そんな気持ちにさせられます。