葉っぱの不思議な力 Nature Discovery Books

鷲谷いづみ(著者), 埴沙萠

• 販売会社／発売会社: 山と溪谷社/
• 発売年月日: 2005/06/01
• JAN: 9784635063395

商品レビュー

2020/08/08

・葉のつきかたの工夫
・葉の役割、根の役割
・双葉は植物にとって哺乳瓶みたいなものなのかな
・同じ種でも樹齢や環境によって、葉の形を変えるものがある。
・クロロフィル…太陽の光を吸収する。緑
　カロチノイド…同じく。黄
　アントシアニン…若い葉を紫外線や寒さから守る。赤
・腐生植物…菌根を発達させているが、共生ではなく搾取
・モジュール…植物の単位。根や葉、芽や枝をひっくるめたもの。
・クローン成長…ファランクス型とゲリラ型
・群生の生き方、単独の生き方。
　→根の張り方、茎の太さ、身長、葉のつきかた。
・樹の幹や枝ぶり、葉のつきかたは、光が決める。
・葉っぱの昼寝。強すぎる日差しを避ける。
・根の探索。どこに、ミネラルをたくさん含んでいたか。
・菌と植物
・水と植物。緑が多いと涼しいわけ。
・植物の生存戦略…順化と適応
　→ストレスの多い環境に生きる植物は順化に優れている。
・個体の寿命、モジュールの寿命
・ふまれても、焼かれても
・植物の毒、動物の対応
・植物の毛の役割
・植物と昆虫。戦ったり、協力したり。
・葉のなかに潜る絵描き虫。ちっちゃ！
　→寄生バチに居場所がバレないように、複雑に食べすすむ。
・葉っぱは、一家の稼ぎ頭

切り離された植物の枯れかたが、こんなに違うのかとびっくりした。
新緑の緑が好きだ。

2017/09/26

タイトル通り、植物の葉について。
写真が多くて見やすい。
好きな多肉植物関連では、
・夜に二酸化炭素を取り込み有機酸に、昼は有機酸から二酸化炭素へ。これにより、昼間に気孔を開かなくてよく、水分を失わずに光合成ができる。CAM植物。
・葉、根、茎から細胞が未分化な状態に戻ることができる(葉挿しや挿し木のこと)。全能性。

2005/11/13

■研究者の枠に捕らわれることなく日本の自然のゆくえを牽引する著者が描く「葉っぱの不思議な力」。難しい言葉も出てくるけれど、葉っぱに関する研究成果がこれだけ一般向けに書かれた本は無いと思う。■埴沙萠さんの写真がとても美しいので、ぱらぱらとページをめくるだけでも楽しめますよ。