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出口のない海
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2004/08/09 |
| JAN | 9784062124799 |

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商品レビュー
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飛行機の神風特攻隊は、日本人なら知らない人はいないであろう、第二次世界大戦の日本軍がまねいた負の象徴だが 人間魚雷の回天(かいてん)は知らない人も多いのではないか。(自分もその1人。無知で恥ずかしい。) 共通しているのは1人分の狭い操縦席があるということだけ。 長い時間操縦す...
飛行機の神風特攻隊は、日本人なら知らない人はいないであろう、第二次世界大戦の日本軍がまねいた負の象徴だが 人間魚雷の回天(かいてん)は知らない人も多いのではないか。(自分もその1人。無知で恥ずかしい。) 共通しているのは1人分の狭い操縦席があるということだけ。 長い時間操縦することは想定されていない。 片道だけ。 大空を敵機を目指して突進していく。 深い海を敵艦を目指してひたすら前進する。 怖い。 怖くて怖くて堪らない。 それ以外にない。 全くもってそれしかない。 登場人物は、野球に打ち込む大学生たち。 印象的なのは 並木が、死ぬことを覚悟して出発に臨んだものの、整備不良?故障?で出撃ができなくなる。 そこで、整備を担当した後輩にキレる。 死を覚悟してその時を迎えたのに生きて戻ってきた。 安堵ではなく、怒りを抑えられなくなるのだ。生きて帰ってきた、お国の役に立てなかった。 不甲斐ないと自分で自分を責めるのだ。 どんな思いで覚悟して操縦席に座り、しかしながら戻ってきたのか。 怪我でエースになれなかった並木、世界情勢からでオリンピックの夢を絶たれた陸上ランナーの北。 さぁ、これからどうしようかな、と考えることができない。 若い人に将来がない、道を選択できない状況は絶対にあってはならない。 常に生きる意味を考え、自分のできること、思いを伝えること(方法)を模索していた並木が最後に選んだ手段にはただただ驚愕しかなかった。
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終戦記念日付近で読めてよかったと思いました。 甲子園で優勝した実力のあるピッチャーの主人公。 大学生になり、大学での野球のリーグで活躍するかと思いきや、怪我をしてしまい、それからいい球を投げれなくなります。 魔球を作る。と、前向きな主人公ですが、時代は戦時中。学徒出陣となり...
終戦記念日付近で読めてよかったと思いました。 甲子園で優勝した実力のあるピッチャーの主人公。 大学生になり、大学での野球のリーグで活躍するかと思いきや、怪我をしてしまい、それからいい球を投げれなくなります。 魔球を作る。と、前向きな主人公ですが、時代は戦時中。学徒出陣となり、大学生の主人公も軍隊へ。 周りの状況に流され、特攻隊へ。 残された短い人生、どう生きるか?何をするか?必死に悩みます。(結局、魔球にたどり着く) 未来ある若い人が犠牲になるような戦争はしてはいけないと思いました。(しかし、世界から戦争は無くならない……)
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作家が渾身の力を込めて 書かなければならなかったものがここにあります。読み手の私は、それを知る喜びとともに、痛みを感じながら全力で受け止めようと思いました。 人間魚雷、回天(カイテン)。 爆薬を満載した 改造魚雷に乗り込み、たった一人 暗い海の中を操縦し、敵の艦船の横腹に搭乗員...
作家が渾身の力を込めて 書かなければならなかったものがここにあります。読み手の私は、それを知る喜びとともに、痛みを感じながら全力で受け止めようと思いました。 人間魚雷、回天(カイテン)。 爆薬を満載した 改造魚雷に乗り込み、たった一人 暗い海の中を操縦し、敵の艦船の横腹に搭乗員 もろとも 突っ込む壮絶な特攻兵器。 第二次世界大戦時、海軍所属の、ひとりの心優しき青年が、なぜ自ら志願して“鉄の棺桶”と呼ばれる回天に乗り込んだのか? 彼は元甲子園投手、並木浩二。大学でも野球部に所属。魔球の開発中だったのに、なぜ? その並木の視点で壮絶な心境が解き明かされていきます。 作者は並木が乗り移ったように懊悩し、苦しみ、揺さぶられながら描いていったのでしょう。読み手にも充分伝わってきます。 今 世界ではいくつかの国が戦争の真っ只中です。 並木のように、死を背負わされた青年が何人もいるでしょう。 だから、本書 が伝えたかったことは、生きている者たちが覚えておくということ。 回天という人間棺桶があったことを。 平易な言葉で綴られているので難しい内容ではありません。作者が、読みやすいように工夫したことが伺えます。読後に明るい光を感じさせる余韻がいいです。
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