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近代の超克論者 広松渉理解
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 夏目書房/ |
発売年月日 | 2004/12/15 |
JAN | 9784860620325 |
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近代の超克論者 広松渉理解
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晩年に「東亜共同体」論を語り物議をかもした廣松渉の思想を、現代的な観点から評価する試みです。 著者は、現代から振り返ったとき、廣松の思想の中心的な意義は、彼が「近代の超克」論者であったことに求められるべきではないかと主張します。早熟だった廣松は、早くからマッハの思想に親しんでお...
晩年に「東亜共同体」論を語り物議をかもした廣松渉の思想を、現代的な観点から評価する試みです。 著者は、現代から振り返ったとき、廣松の思想の中心的な意義は、彼が「近代の超克」論者であったことに求められるべきではないかと主張します。早熟だった廣松は、早くからマッハの思想に親しんでおり、レーニンの批判に抗してマルクスとマッハを結びつけようと努めました。また彼は、マルクスを生産力至上主義から解放し、新京都学派の思想家である梅棹忠夫の「文明の生態史観」からの示唆を受けて、マルクスの教説のうちにエコロジカルな観点を見いだそうとしてきました。 しかし著者は、こうした廣松の思想のもつ意義は、むしろ彼のマルクスへの傾倒をカッコに入れることでより明瞭になると考えています。廣松は『〈近代の超克〉論』(講談社学術文庫)のなかで、京都学派の哲学者たちが唱えた「近代の超克」を批判しながらも、みずからの「近代の超克」論を構築しようとしていました。近代的な認識論のヒュポダイムを超克する「四肢的構造論」や、マルクスの物象化論に独自の「改釈」を施すことで、実体論的な社会哲学に代わるべき関係論的な視座を確立しようとした廣松の思索は、こうした観点から眺めるとき、いっそうその意義が明らかになると著者は主張します。
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