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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2004/06/30 |
JAN | 9784163230603 |
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商品レビュー
3.7
51件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ストーリーといえるストーリーは特にない。 時系列もランダムに、別れた元妻や友人たちとの日常が描かれる。 途中までプロットもないのでは?と不安になるほど淡々と進む主人公の一人称だったけど、後半のある一点で登場人物たちがギュッとなる場面があって、そうか、そこが転換点か、と思った。 ところで、タイトルの『パラレル』。 この作品の中でパラレルなのは、津田が同時につきあっている3人の女性たちだけじゃない? どんなに長い時間軸の中でも、一度でも交差することがあればそれは平行とは言えない、と中学校の時に数学で習った。 主人公は、少ない人間関係の中で、何度も津田や元妻やサオリと関わる。 特に濃密なというわけではないが、それなりに親密に。 そもそも妻の浮気が原因で、長い別居生活を経て別れた夫婦が、なぜ頻繁に連絡を取り合うのか? 私の多くはない観察結果では、別れた後の女性の切り替えの速さと徹底さは、清々しいくらいなんだけどなあ。 ところでこの『パラレル』という作品が、最近の私と交差した箇所が2つあって驚きました。(というほど驚きはしませんでしたが) 1.主人公がゲームデザイナーとして一発屋だったこと。 この作品の前に読んだ『消えた少年たち』も、主人公一家の父親がそうでした。どちらも、誰もが知っているゲームのデザインを考え有名人となるも、今はパッとしない日を送っている。 ただ、この『パラレル』に関して言えば、それが何か?ってくらい、過去の業績に捉われてはいないけど。 2.同棲を解消した時の女性の行動について 津田が同棲を解消した時、仕事中に出ていった彼女に家財道具をごっそり持っていかれてしまったが、前日に視聴したかまいたちのYou tubeチャンネルで、山内さんが同じような経験を話していて大笑いしたばっかりだった。なるほど、これは割とあり得る行為なのだな。 閑話休題。 なぜこの作品タイトルが『パラレル』なのか。 自然体なのに妙に中に踏み込むことのできないこの作品と私の関係か? どう解釈したものか。 未だ答えが出ない。
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図書館で偶然借りた本 すごくいい!おもしろい。皆、魅力的だった。縁の描き方がちょうどいい、心地よい。
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ご本、出しときますねを観てから気になっていて読みました。 シュークリーム出てきた瞬間、「シュークリームラブだ!!!」とひとりごちてしまったです。ふふふ。 なんとも穏やかに進んでいく日常のことだけど、時系列がバラバラで、主人公の回想とリンクできていくようで心地よかったです。
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