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フーコー 知と権力 現代思想の冒険者たちSelect
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2003/06/10 |
JAN | 9784062743532 |
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フーコー
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
大学のとき、フーコーの「狂気の歴史」を読み、なんだか分からないなりに、大きな刺激をうけた。狂気という概念が時代によってどのように変って行ったかということに関する、さまざまな文献に基づいた分析なのだが、「歴史」というより、「哲学」「思想」の本として読んでいた。 その後、アメリカの...
大学のとき、フーコーの「狂気の歴史」を読み、なんだか分からないなりに、大きな刺激をうけた。狂気という概念が時代によってどのように変って行ったかということに関する、さまざまな文献に基づいた分析なのだが、「歴史」というより、「哲学」「思想」の本として読んでいた。 その後、アメリカの大学に行き、「政治学」を学ぶ機会があって、「政治思想」の単位を必要上、いくつかとったのだが、アメリカでは、フーコーが、「政治思想」として、そして「歴史学」として、位置づけられて教えられているのを発見して驚いた。フーコーは、「学問」「社会科学」であったのか!アメリカ人が、フーコーを正面から受け止めつつ、それを真面目に学問にするところに、アメリカの懐の深さというか、大学における「学問」という「制度」の力を見た気がした。(たとえば、ジュディス・バトラーとか、ベネディクト・アンダーソンとかの議論は、フーコーの影響なしには、考えられないのではないだろうか?) さて、本書であるが、難解なフーコーを「人と思想」みたいな感じで、かなり分かりやすく説明している。こんなに分かりやすくていいのだろうか?とか、近代的な概念としての「人間の死」を宣告したフーコーをその人生にもとづいて、作品を解説していいのか?とか、思わなくもないが、どうも、そういうものでもないらしい。 本書を読み進むと、フーコーが、自分の個人的な人生の悩みのなかで、自分の問題を、歴史的な文献の分析を通じて、思考していたことが分かる。ちょっと引用すると、 「『私の書物のどれもが、私の自伝の一部』なのだ、とフーコーは述べている。フーコーが人をとらえて放さないのは、個人の苦悩の探究が、社会を知りたいという欲望とむすびつきうるのだ、という事実をフーコーがあきらかにしたからなのである」 とのこと。すごく共感した。 さて、この本は、このように「人と思想」という形で大変分かりやすいのだが、1976年の「知への意志」くらいまでの思想の紹介で止まっていて、そこから、フーコーが死の直前まで推敲をして書いた1984年の「快楽の活用」「自己への配慮」までの思考の変化について、あまり書かれていない。このへんのところは、現在も少しづつ刊行されているコレージュ・ド・フランスの講義録によって明らかになりつつある領域なので、1996年出版のこの本ではカバーできなかった領域で仕方がなかったのかな? と思いつつ、今、私が興味をもっているのは、まさにこの1980年代の最後のフーコーなので、この辺は、やや不満かな。 同じ1996年の中山元の「フーコー入門」は、その辺もしっかり書かれていて、またこちらも分かりやすい本なので、あわせて読むといい、と思う。
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定評あるシリーズの一冊で扱いやすいテクスト。さいごの二書があまりにも軽く扱われているところは少々不満だが、最終節の著者自身の思い入れたっぷりの「ひとはなぜフーコーにひかれるのか」はなかなかよかった。 ひとは自分で思っているより、はるかにずっと自由なんだよ。あきらかであるとされてい...
定評あるシリーズの一冊で扱いやすいテクスト。さいごの二書があまりにも軽く扱われているところは少々不満だが、最終節の著者自身の思い入れたっぷりの「ひとはなぜフーコーにひかれるのか」はなかなかよかった。 ひとは自分で思っているより、はるかにずっと自由なんだよ。あきらかであるとされていることなんていくらでも批判できるし、くつがえせるものなんだよ。 フーコー自身が、自分の本はその実践のための道具箱だと言うのだ。
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伝記スタイルなのでフーコーの生涯も追いながら、 思想をおさらいできるのでよい。 ある意味「人間科学」の祖はフーコーと言っても よいかもしれない。
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