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後世への最大遺物・デンマルク国の話 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2011/09/20 |
| JAN | 9784003311943 |

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後世への最大遺物・デンマルク国の話
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後世への最大遺物・デンマルク国の話
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商品レビュー
4.1
104件のお客様レビュー
「後世への最大遺物」…
「後世への最大遺物」人が後世に残せる最大の遺物は、高尚なる生涯である。キリスト教学校においての講演であるが、日本人に広く影響を与えた。実りある真の生き方を考える。「デンマルク国の話」戦いに敗れて精神に敗れなかったデンマークの話。健全で善良。
文庫OFF
内村鑑三の講演を文章にしたものだそうで、わかりやすく、内容がスッと入ってきました。私がこの本を読むのは2度目です。 2回に分割して読んだので、感想を書くのは『デンマルク国の話』だけにします。 ここからネタバレになりますが、『デンマルク国の話』はダルガスというユグノーの男が、...
内村鑑三の講演を文章にしたものだそうで、わかりやすく、内容がスッと入ってきました。私がこの本を読むのは2度目です。 2回に分割して読んだので、感想を書くのは『デンマルク国の話』だけにします。 ここからネタバレになりますが、『デンマルク国の話』はダルガスというユグノーの男が、第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争に敗れたデンマークを立て直すために奮闘する話でした。 ダルガスは剣で失ったものを剣で取り返そうとはせず、不毛な国土を田園にして補うという考え方の持ち主でした。具体的に彼がどうやってデンマークを発展させたかは実際に本を読んでもらうとして、ダルガスの思想、彼を取り上げた内村鑑三の考えは今の日本にも多く通ずるところがあると思います。 P82の「戦いに敗れて精神に敗れない民が真に偉大なる民であります。」の部分はまさに端的に彼の思想を表していると思います。解説によると、彼がこの講演をしたのは1911年で、日本による朝鮮併合の一年後でした。彼が日本によって併合されて国土を全て持ってかれた朝鮮を思って、書いたということです。よく朝鮮併合後にそんなことできるなと思います。 敗戦したとしても、そこから国家、民族の精神を失わずに国運振興に励めば敗戦による損失を補うことができるということで、奇しくもこれは1945年に敗戦した日本にも当てはまることにもなりました。 終戦後の人々が読んだら大いに勇気づけられると思いましたが、文科省がこの内容を教科書?に1947年に入れてたってことで、そりゃそうかってちょっと恥ずかしいです。 初めて、少しですが長く感想書くので拙く、恥ずかしいですが、頑張りました。ありがとうございます
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明治時代に活躍した聖書学者であり思想家の内村鑑三氏による講義録2編。 「後世への最大遺物」では有用な遺物として金、事業、思想を順に挙げている。しかし誰でも後世に継げる最大の遺物として「勇ましい高尚なる生涯」を挙げる。ユーモラスな語り口とともに、日本人の精神をキリスト教的思想を以っ...
明治時代に活躍した聖書学者であり思想家の内村鑑三氏による講義録2編。 「後世への最大遺物」では有用な遺物として金、事業、思想を順に挙げている。しかし誰でも後世に継げる最大の遺物として「勇ましい高尚なる生涯」を挙げる。ユーモラスな語り口とともに、日本人の精神をキリスト教的思想を以って説く様が印象的。 その流れは「デンマルク国の話」にも繋がり、デンマークのダルガスの事業を例にとって信仰と不屈の精神の大切さを説く。 内村氏34歳の講演というから視座の高さと鍛錬された胆力に驚かされる。一方、急に「源氏物語」に激高しディスりだす場面は狂気じみていて氏の人間らしさがあって個人的に好みのパート。
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