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村上春樹全作品 1990~2000(2) 国境の南、太陽の西・スプートニクの恋人
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商品詳細
内容紹介 | 内容:国境の南、太陽の西. スプートニクの恋人 |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2003/01/20 |
JAN | 9784061879423 |
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村上春樹全作品 1990~2000(2)
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
「蜂蜜パイ」の話が好きだな。 そして、かえるくん、東京を救ってくれてありがとう。 日々、誰か知らない普通の人の善意と好意と想像力に生かされてると思った。
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久しぶりに村上春樹を読みたくなったけど、何から手をつけていいかわからず、とりあえず図書館で全集の中からこれを選択。 昔と今と、読後感がやっぱりちがうものなのね。 太宰治や芥川龍之介、チューホフなんかは、今も昔も読後感変わらないんだけど、その差はなんなのかしら?
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この小説には二分された世界が存在する。それは、こちら側の世界とあちら側の世界として表現される。主人公はこの物語に深く関与することはなく、すみれとミュウがこちらの世界で自分の中の一部を失ってしまい、ギリシアの島でどう自分たちを捉え直していくかを客観的に追っているにすぎない。すみれ...
この小説には二分された世界が存在する。それは、こちら側の世界とあちら側の世界として表現される。主人公はこの物語に深く関与することはなく、すみれとミュウがこちらの世界で自分の中の一部を失ってしまい、ギリシアの島でどう自分たちを捉え直していくかを客観的に追っているにすぎない。すみれの自分を整理できていない気持ちと脆くも自分の一部があちらの世界に行ってしまったためにぽっかりと抜け落ちてしまい、途方に暮れる気持ちはなぜか理解できる部分があった。 とは言ってみたものの、実際にはこの作品はあまり共感できなかった、というのが本音である。すみれとミュウがレズビアンだから気持ちがうまく理解できないといった表面的なことだけでなく、自分なりに作品を受け取ることがうまくできなかった。つまり、ヒトコトで言えば、よくわかんなかった、ということである。 どこかの書評(たぶん通販サイトとかのレビュー)に、色々な解釈はできるが、あえて違った見方をするならば、この作品にはむしろ意味なんてないんじゃないか、というものがあった。様々な読者がそれぞれの受け取りかたをして感じることはあると思うが、そうしていろんな意見を言い合っているのを、憶測を巡らせているのを、筆者はそんなに内容に意味なんてないのにまぁ色々と解釈がでてくるもんだなと楽しんでいるのではないか。 ちょっと何もかも放り投げてしまった感じの考え方ではあるが、今回この『スプートニクの恋人』を読んで思ったのはこの感覚に近かった。 ちなみに、すみれとミュウが滞在したギリシアのレスボス島はレズビアンの発祥の地らしい。古代ギリシアの女流詩人サッフォーが教え子と友愛関係を結んだ地であり、レスボス島がレズビアン、サッフォーが女性同士の愛を示すサフィズムの語源になっているようだ。
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