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閉じた本 海外文学セレクション
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 2003/09/25 |
JAN | 9784488016371 |
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閉じた本
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
交通事故で盲目になったことから隠棲していた作家が、回想録の口述筆記のため助手を募集した。助手となった青年は有能で回想録は順調に進んでいくが、ちょっとしたきっかけで作家は彼の誠実さを疑いだし、疑心暗鬼にかられてゆく… ほぼ全編が会話でなりたっており、読者も助手の言葉でしか周囲の世界...
交通事故で盲目になったことから隠棲していた作家が、回想録の口述筆記のため助手を募集した。助手となった青年は有能で回想録は順調に進んでいくが、ちょっとしたきっかけで作家は彼の誠実さを疑いだし、疑心暗鬼にかられてゆく… ほぼ全編が会話でなりたっており、読者も助手の言葉でしか周囲の世界を知ることができないため、盲目であることの恐怖がリアルに感じられる。サスペンスが地味なのでラストが今ひとつ盛り上がらず終わってしまった気がするが、最後のオチはなるほどと思った。
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これはすっごく面白かった! 多分、フランス語のフリーペーパー「フラン・パルレ」で読んだ記事で、ジョルジュ・ペレック「消失」っていう、eを全く使わない小説をeを使わずに英訳した人、っていうことで名前を覚えていた。(和訳されましたね)小説もこんなに面白いの書くんだ~!ヒッチコックっぽさは否めませんが。
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(ほぼ)会話文だけでも小説って成り立つんだねぇ。そして小説だからこその展開。二転三転とあるけれど、それはおいといても、小説を読むということと視力を失って生活するということが似たようなものだと気づかされただけでも目からウロコだったな、と。
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