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号泣する準備はできていた
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商品詳細
内容紹介 | 内容:前進、もしくは前進のように思われるもの. じゃこじゃこのビスケット. 熱帯夜. 煙草配りガール. 溝. こまつま. 洋一も来られればよかったのにね. 住宅地. どこでもない場所. 手. 号泣する準備はできていた. そこなう |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2003/11/20 |
JAN | 9784103808060 |
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商品レビュー
2.9
234件のお客様レビュー
日常の物語
第130回「直木賞」受賞作。 12編の短編が収録されています。著者により切り取られ、並べられた日常の中、一瞬の心のゆらぎが煌く。ドラマティックな事件は起こらないけど、確かに心に触れるものがある物語たちです。
yama
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから――。濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇。号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる……。そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集。 「齟齬はおそらくもっと前から生じていたのだ。いくつもの口論と、そのあとの和解。物事は何一つ解決されない。かなしいのは口論ではなく和解だと、いまでは知ってしまった。」 「自由とは、それ以上失うもののない孤独な状態のことだ。」 「私は変化に上手く対応できない。隆志も私も変化しているのに、どちらも変化を望んでいない、ということの方が重要に思える。」 「人間が恐ろしいものだと知っていた。たとえ肉親でも、自分以外の人間の心の中は深い闇だとちゃんと知っていたのだ。」 【個人的な感想】 江國香織さんの本は初めて読んだ。 1つの短編の中に2つの物語?が入っていて1つの短編を読み終わる頃に、「あれ?なんの話だったっけ?」となるものが多く、慣れるまでに時間がかかりそう。 でも、刺さる言葉は多かった。
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描写が儚く、きらきらしている。しかし、色彩は限りなく薄い。どこか遠い異国の地の話か?って感じさせるところもある。 江國香織の短編は、こんなにも短く、えっ?って感じでサラッと終わる。大人の恋愛と性で静けさが漂うが燃えるような恋の情念を感じさせる。読みながら何度も誰かの事を思い出すで...
描写が儚く、きらきらしている。しかし、色彩は限りなく薄い。どこか遠い異国の地の話か?って感じさせるところもある。 江國香織の短編は、こんなにも短く、えっ?って感じでサラッと終わる。大人の恋愛と性で静けさが漂うが燃えるような恋の情念を感じさせる。読みながら何度も誰かの事を思い出すであろう。本気で好きだったあの人の事を。
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