質問力 話し上手はここがちがう

齋藤孝(著者)

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房/
• 発売年月日: 2003/03/27
• JAN: 9784480816269

商品レビュー

2009/11/26

オススメ!

[yui]

誰かとコミュニケーションを取る時（何かを質問する時）に意識すべきポイントがまとめられています。会話上手といわれる著名人の対談なども研究されており、奥が深い。読みやすいところも魅力的な一冊。

2025/07/02

「質問」という行為を通じて、相手との関係性を深め、自分の思考も活性化させる術を教えてくれる一冊です。著者は、表面的な問いかけではなく、相手の核心に触れる「本質的で具体的な質問」の重要性を強調します。質問には、相手の関心を引き出すだけでなく、自分の関心とぶつけ合うことで、対話をより深める力があると説きます。また、質問を投げかけるタイミングや空気を読む「文脈感覚」、会話の中にある「子どもゾーン」と「おとなゾーン」の使い分けなど、実践的なコミュニケーション術も丁寧に解説されています。

この本を読んで、「質問する」という当たり前の行為が、こんなにも奥深く、繊細な技術だということに驚きました。特に心に残ったのは、「具体的×本質的な質問」を意識することの大切さです。自分の関心だけに寄りすぎてもダメで、相手の関心との交点を探す――その感覚が、ただの会話を意味ある対話に変えていくのだと実感しました。

また、「今それを聞くべきなのか？」という問いかけも印象的でした。過去の出来事を尋ねるにしても、それを今ここで引き出す意味があるのかという文脈への意識が問われる。この視点を持つだけで、会話の厚みが変わるように感じます。

「子どもゾーン」「おとなゾーン」という概念もおもしろくて、相手や状況によって自分が無意識にどちらの立場にいるかを意識することで、会話のスムーズさがぐっと変わるなと思いました。

質問力とは、情報を得る技術ではなく、人と人との距離を縮める力。読後には、自然と誰かにもっとよい問いを投げかけてみたくなる、そんな前向きな余韻が残る一冊です。

2023/04/26

コミュニケーション力は、社会で求められる能力ですが、これを苦手と思う人は多く、私もその一人です。しかし、初めから得意なのではなく、これもしっかり考えて場数を踏むことで上手くなりますよと教えてくれる本です。

特に座標軸を使って「質問の種類」を整理して、自分がどの位置の質問をしているかを客観的に見ることが大切だと教わりました。

具体的な話か、抽象的な話か。
本質的な質問か、非本質的な質問か。
自分が聞きたい事か。相手が話したい事か。など

良い答え、良いコミュニケーションは「良い質問」から。