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精霊の王
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2003/11/20 |
JAN | 9784062118507 |
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精霊の王
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
細野晴臣の霊地巡礼対談相手の中沢新一の本に向かってみたが、読み物として読み流せる類ではなく、冒頭の蹴鞠の神=精霊から先に進めてない。
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2008/08/15読了。 「宿神」、「ミシャグチ」と呼ばれる、東日本を中心に分布する神の由来を説き明かすものである。 ただちょっと説明不足なので、中沢理論の中核となっている「カイエソバージュ」シリーズから読むべきである。 しかし、「カイエ」を読むと、この内容が物足りないも...
2008/08/15読了。 「宿神」、「ミシャグチ」と呼ばれる、東日本を中心に分布する神の由来を説き明かすものである。 ただちょっと説明不足なので、中沢理論の中核となっている「カイエソバージュ」シリーズから読むべきである。 しかし、「カイエ」を読むと、この内容が物足りないものに感じてしまうから、なかなか微妙である。 この本の主題となるのは、表の権威にあふれた神と、その裏の「後戸の神」(宿神、ミシャグチがこれにあたる)の二重構造が、日本の社会の中の様々な場面で出てくるということである。 ちょっと、この二重構造が現れる実際の場所を、さらに深く語ってほしかったところはある。 天皇制に深くセットされていると言ってはいるのだが、その具体的な部分にふれてはいないし。 おそらく即位儀礼とかそういったものから解き明かせるのだと思うので、もう少しちゃんと語っても良いのではないかと思う。 「群像」連載をまとめたものとあってか、難しいところをすっとばして表面だけライトになぞっているという感じである。 ところで、中沢新一の問題点は本格的な論文の形式をとってないから、どこまでが他人の説でどこからが中沢オリジナルなのかわかりにくいところにある。 私が文化人類学、民俗学が専門外だからそうなのかもしれないが。 出典はかかれているから原本にあたれば、その境界ははっきりするのだろうが。
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金春禅竹の『明宿集』に拠りながら、宿神と呼ばれ、秩序や体制の背後に潜んでいて、自分自身を激しく振動、励起させることによって、世界を力動的なものにつくりかえていこうとする古層の神、神というより精霊と呼んだほうがよいような存在を探求して、哲学的な思考の中によみがえらせようとする、実に...
金春禅竹の『明宿集』に拠りながら、宿神と呼ばれ、秩序や体制の背後に潜んでいて、自分自身を激しく振動、励起させることによって、世界を力動的なものにつくりかえていこうとする古層の神、神というより精霊と呼んだほうがよいような存在を探求して、哲学的な思考の中によみがえらせようとする、実に知的で、スリリングな試み本です。
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