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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 童話館出版/ |
発売年月日 | 2002/03/15 |
JAN | 9784887500365 |
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商品レビュー
4.3
19件のお客様レビュー
大好きなアイドルさんが幼少のみぎりに好きだったというので(こちらのバージョンかはわからないけれど)読んでみた。 絵本かと思いきや絵は挿絵に近いレベルで文章が中心。物語としても幼児向けではなく素直にはいかないので、結末含めてどこが好きかそうでないかは色々別れそう。 個人としては未だ...
大好きなアイドルさんが幼少のみぎりに好きだったというので(こちらのバージョンかはわからないけれど)読んでみた。 絵本かと思いきや絵は挿絵に近いレベルで文章が中心。物語としても幼児向けではなく素直にはいかないので、結末含めてどこが好きかそうでないかは色々別れそう。 個人としては未だに卒業しきれない程度にはおもちゃも好きで、実家にもある程度残っているのだが、それでもお別れしてしまったおもちゃは沢山。それでも遊んでいた時の手触りなんかは何十年経っても覚えていたりするので、それらが救われていたらいいなとは思っている。その点でぼうやと別れながらも新しい世界に生きているこの終わりはよいなと感じた。
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酒井駒子版にハマリ、原作に近い(と言われる)石井桃子版を探し、“こども本の森”でやっと巡り逢えた。 贅沢な読み比べができた。 当然のことながら、桃子版は文章で読ませる。 ただ、ココというところに挿絵がなかったりする。 駒子版は抄訳(しかもかなりの省略)のため、絵の世界観で読ませ...
酒井駒子版にハマリ、原作に近い(と言われる)石井桃子版を探し、“こども本の森”でやっと巡り逢えた。 贅沢な読み比べができた。 当然のことながら、桃子版は文章で読ませる。 ただ、ココというところに挿絵がなかったりする。 駒子版は抄訳(しかもかなりの省略)のため、絵の世界観で読ませてしまう。それが原作との乖離を生むかもしれない。 原作のビロードうさぎの身体的表現(後ろ足がないこと)は、今は出版の際に敬遠されるかもしれない。 しかし、革張りのお馬さんとの対話は多い方がいいなあ。 ラストが近づくにつれ、二匹のうさぎは性格が異なるように思えてくる。 駒子版はセンチメンタリズムが強く、うさぎはほんものになっても、ぼうやとの日々を“ほんもの”として懐かしんでいる(ような気がする)。 しかしながら、桃子版のうさぎは、燃やされる直前、ぼうやとの別れを悲しむというより、「結局、ボロボロになって、最後はこれってどうよ?」と思っているようで、ほんもののうさぎになった後の“やったね (^^)v” 感が半端ない。 野原でのぼうやとの再会も、なんとなくさっぱりしている。 そういえば、桃子版のうさぎの目つきは、明らか駒子版と異なる・・・。 どちらの作品が好みかは、大人であれば、その人の人生感によるのかもしれない 笑 私の好みは、残念ながら、桃子版だということに、今日、気づいた。 【2024.6.9 追記】 なぜ、駒子版より桃子版の方が、すっきり納得がいくのか、わかった(気がする)。 以下、引用 有名な心理学者が唱えた“マズローの欲求5段階説”という理論がある。その最下層に位置づけられるのが、いわゆる食欲、性欲、睡眠欲の3大欲求をまとめた「生理的欲求」。次の段階が、安全に生きたいという「安全欲求」、3段階目に、誰かと関わりたいという「社会的欲求」。4段階目に、誰かに認められたいという「承認欲求」。そして欲求ピラミッドの一番上位に位置するのが、もっと成長したいという「自己実現欲求」。多くの欲求を満たしても、さらに理想を追求し続ける人間(※うさぎ)が、本当の望みを叶えられるということ。 うさぎは、この物語の中で、3→4→5のステップを踏んだのだと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ぼうやが可愛がっていたビロードうさぎは、クリスマスのプレゼント。他にもおもちゃの機関車やチョコレートなど色々なプレゼントがあったけれど、ぼうやのイチオシはやっぱりビロードのうさぎ。 あんまり可愛がりすぎて、ふわふわのビロードが擦り切れてみすぼらしい姿に変わってしまっても、ぼうやにとっては他の何よりも大切な存在だった。 他の人に薄汚れたうさぎと思われようと、ぼうやだけには美しいうさぎに見える…そんな"子供部屋の魔法"は誰しも幼い頃に経験があるのでは? これがないと眠れない、これじゃないと落ち着かない。周囲の大人が呆れるくらいの可愛がりよう。 けれどそんな魔法も長くは続かない。 ビロードうさぎの方も、持ち主であるぼうやが、単なる遊び相手ではなく心から可愛がってくれたため"ほんとうの"うさぎになれた。 けれど悲しいかな、そんな魔法も永遠には続かない。やがて別れの時がくる。 子供の成長はもちろん嬉しいことだけれど、寂しい気持ちもある。幼い頃は無邪気で可愛かった…。 そんな矛盾した親心を見透かされた気がした。 クリスマス絵本に選んだ一冊だったけれど、ちょっぴり切ない余韻が残った。
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