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ビロードうさぎ の商品レビュー

4.3

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

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2024/08/03

大好きなアイドルさんが幼少のみぎりに好きだったというので(こちらのバージョンかはわからないけれど)読んでみた。 絵本かと思いきや絵は挿絵に近いレベルで文章が中心。物語としても幼児向けではなく素直にはいかないので、結末含めてどこが好きかそうでないかは色々別れそう。 個人としては未だ...

大好きなアイドルさんが幼少のみぎりに好きだったというので(こちらのバージョンかはわからないけれど)読んでみた。 絵本かと思いきや絵は挿絵に近いレベルで文章が中心。物語としても幼児向けではなく素直にはいかないので、結末含めてどこが好きかそうでないかは色々別れそう。 個人としては未だに卒業しきれない程度にはおもちゃも好きで、実家にもある程度残っているのだが、それでもお別れしてしまったおもちゃは沢山。それでも遊んでいた時の手触りなんかは何十年経っても覚えていたりするので、それらが救われていたらいいなとは思っている。その点でぼうやと別れながらも新しい世界に生きているこの終わりはよいなと感じた。

Posted byブクログ

2024/06/09

酒井駒子版にハマリ、原作に近い(と言われる)石井桃子版を探し、“こども本の森”でやっと巡り逢えた。 贅沢な読み比べができた。 当然のことながら、桃子版は文章で読ませる。 ただ、ココというところに挿絵がなかったりする。 駒子版は抄訳(しかもかなりの省略)のため、絵の世界観で読ませ...

酒井駒子版にハマリ、原作に近い(と言われる)石井桃子版を探し、“こども本の森”でやっと巡り逢えた。 贅沢な読み比べができた。 当然のことながら、桃子版は文章で読ませる。 ただ、ココというところに挿絵がなかったりする。 駒子版は抄訳(しかもかなりの省略)のため、絵の世界観で読ませてしまう。それが原作との乖離を生むかもしれない。 原作のビロードうさぎの身体的表現(後ろ足がないこと)は、今は出版の際に敬遠されるかもしれない。 しかし、革張りのお馬さんとの対話は多い方がいいなあ。 ラストが近づくにつれ、二匹のうさぎは性格が異なるように思えてくる。 駒子版はセンチメンタリズムが強く、うさぎはほんものになっても、ぼうやとの日々を“ほんもの”として懐かしんでいる(ような気がする)。 しかしながら、桃子版のうさぎは、燃やされる直前、ぼうやとの別れを悲しむというより、「結局、ボロボロになって、最後はこれってどうよ?」と思っているようで、ほんもののうさぎになった後の“やったね (^^)v” 感が半端ない。 野原でのぼうやとの再会も、なんとなくさっぱりしている。 そういえば、桃子版のうさぎの目つきは、明らか駒子版と異なる・・・。 どちらの作品が好みかは、大人であれば、その人の人生感によるのかもしれない 笑 私の好みは、残念ながら、桃子版だということに、今日、気づいた。 【2024.6.9 追記】 なぜ、駒子版より桃子版の方が、すっきり納得がいくのか、わかった(気がする)。 以下、引用 有名な心理学者が唱えた“マズローの欲求5段階説”という理論がある。その最下層に位置づけられるのが、いわゆる食欲、性欲、睡眠欲の3大欲求をまとめた「生理的欲求」。次の段階が、安全に生きたいという「安全欲求」、3段階目に、誰かと関わりたいという「社会的欲求」。4段階目に、誰かに認められたいという「承認欲求」。そして欲求ピラミッドの一番上位に位置するのが、もっと成長したいという「自己実現欲求」。多くの欲求を満たしても、さらに理想を追求し続ける人間(※うさぎ)が、本当の望みを叶えられるということ。 うさぎは、この物語の中で、3→4→5のステップを踏んだのだと思う。

Posted byブクログ

2022/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ぼうやが可愛がっていたビロードうさぎは、クリスマスのプレゼント。他にもおもちゃの機関車やチョコレートなど色々なプレゼントがあったけれど、ぼうやのイチオシはやっぱりビロードのうさぎ。 あんまり可愛がりすぎて、ふわふわのビロードが擦り切れてみすぼらしい姿に変わってしまっても、ぼうやにとっては他の何よりも大切な存在だった。 他の人に薄汚れたうさぎと思われようと、ぼうやだけには美しいうさぎに見える…そんな"子供部屋の魔法"は誰しも幼い頃に経験があるのでは? これがないと眠れない、これじゃないと落ち着かない。周囲の大人が呆れるくらいの可愛がりよう。 けれどそんな魔法も長くは続かない。 ビロードうさぎの方も、持ち主であるぼうやが、単なる遊び相手ではなく心から可愛がってくれたため"ほんとうの"うさぎになれた。 けれど悲しいかな、そんな魔法も永遠には続かない。やがて別れの時がくる。 子供の成長はもちろん嬉しいことだけれど、寂しい気持ちもある。幼い頃は無邪気で可愛かった…。 そんな矛盾した親心を見透かされた気がした。 クリスマス絵本に選んだ一冊だったけれど、ちょっぴり切ない余韻が残った。

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2021/09/01

絵本の形ですが読み物です。 小さい子に読んであげるのもいいと思いますが、中学年ぐらいの子が自分で読んで、大事にしていたおもちゃやぬいぐるみ(きっと誰でも1つぐらいはそういうものがあるでしょうから)を思い出してほしいと思います。 余談ですが、子どものときに読んだ本に、「猩紅熱」...

絵本の形ですが読み物です。 小さい子に読んであげるのもいいと思いますが、中学年ぐらいの子が自分で読んで、大事にしていたおもちゃやぬいぐるみ(きっと誰でも1つぐらいはそういうものがあるでしょうから)を思い出してほしいと思います。 余談ですが、子どものときに読んだ本に、「猩紅熱」という言葉がよく出てきた記憶があり調べると、今の溶連菌のようですね。

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2019/12/01

『ビロードのうさぎ』は酒井駒子さんバージョンで知り、こちらは読んだことがありませんでした。 こちらの方が文章が多く、より深く感情移入することができました。石井桃子さんの分かり易くて、優しい表現の訳が素晴らしいです。 酒井駒子さんは絵で表現されてるところがあるので、読み聞かせてあげ...

『ビロードのうさぎ』は酒井駒子さんバージョンで知り、こちらは読んだことがありませんでした。 こちらの方が文章が多く、より深く感情移入することができました。石井桃子さんの分かり易くて、優しい表現の訳が素晴らしいです。 酒井駒子さんは絵で表現されてるところがあるので、読み聞かせてあげる時や、自分で長めの文章も読める子ならこちらの方をぜひ読んでほしいと感じました。 どちらの本もいい所があるので、このお話が前よりもっと好きになりました。

Posted byブクログ

2018/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ほんものになるということ。そんなテーマについてのメッセージが込められているように思います。どう生きるか、悩み考えていたじゅうぶん大人のいまの私に、絵本ながらまっすぐ胸に刺さった絵本でした。 ほんものになるということ。 わたしたちの心とからだのなかに、何かが起こるってこと。能力や外見、みっともない、くるしいなんてことは全然気にならなく、もはやどうでもよくなるということ。そのために、どんな犠牲を払ったって気にならなく、どうでもよいということ。 本物になりさえすれば、ずっとそのままで、分かる人にはずっと美しい。どんなことをしてどんなふるまいをしていたって。

Posted byブクログ

2017/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中古購入 引き寄せの法則…っていうのかな? 自分の欲しいものや やりたいことなどは 紙に書くと実現しやすいと聞いた そんなことは半信半疑ではいたものの 今回 このブクログに欲しい絵本を書いたら その絵本にすぐ出会えた! 私は調子がいいので 引き寄せられて私の前に現れたと思っている その方がステキだから 『ビロードのうさぎ』の前身である いしいももこ訳の『ビロードうさぎ』 こちらの方が端折られずに書かれているのかな? 見た目からすると 『ビロードのうさぎ』の方は 要点をかいつまんでより絵本より 『ビロードうさぎ』は童話のような感じ この本の一番の要点は 「ほんとうのうさぎ」になるということ はたしてその「ほんとう」って? この話の中には2種類ある そしてどちらが真実の「ほんとう」なのか 考えれば考えるほど 私には答えが出ない どちらも正解のようで正解でないような というか私の理想を押し付けているのか 願わくば 最後にぼうやがビロードうさぎに気づいて 一緒に暮らし 命が尽きるまで坊やの元にいれたら 『ビロードのうさぎ』ではそう思ったけど 『ビロードうさぎ』では 本物のうさぎのように動けることに憧れ 第二の人生(兎生)を歩むことも また一興なのかもしれない

Posted byブクログ

2017/10/16

大切にしていた、おもちゃ 長年大切にしすぎて、ボロボロ 捨てられそうになるけど、妖精にホンモノにしてもらえる。 ホンモノになると、いつかは死んじゃうけどね…と大人の独り言

Posted byブクログ

2017/03/18

酒井駒子さんの絵、抄訳版が大好きで原作を読んでみた。まず絵は入り込めなかった。お話も切ないというよりも何か救いのない絶望が残った。

Posted byブクログ

2016/08/29

物語りもクライマックスにさしかかる頃、子ども部屋の妖精がでてくるあたりでウルり。猩紅熱のくだりでゴミ箱の裏に置き捨てられたあたりでヒヤリ。ラストは…。6歳の娘に読み聞かせをしていて長いかなぁと思ったのですが「さいごまでよんでよんで!」と一気に読みました。素敵なお話しですね。

Posted byブクログ