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「現」/そのロゴスとエートス ハイデガーへの応答 人間存在論叢書
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「現」/そのロゴスとエートス ハイデガーへの応答 人間存在論叢書

安部浩(著者)

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「現」/そのロゴスとエートス ハイデガーへの応答 人間存在論叢書

定価 ¥5,940

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晃洋書房/
発売年月日 2002/07/20
JAN 9784771013919

「現」/そのロゴスとエートス

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2025/11/30

ハイデガーがその生涯をかけて問いつづけた「存在」が、まさにそこにおいて生起する場所としての「現」についての考察をおこなうとともに、ハイデガーの思想が現代においてもつ意義についてもさまざまな観点から議論を展開している本です。 著者は本書の主題である「現」についての考察をおこなうに...

ハイデガーがその生涯をかけて問いつづけた「存在」が、まさにそこにおいて生起する場所としての「現」についての考察をおこなうとともに、ハイデガーの思想が現代においてもつ意義についてもさまざまな観点から議論を展開している本です。 著者は本書の主題である「現」についての考察をおこなうに先立って、ハイデガーの思想を解釈するという営みをめぐる準備的な議論を展開しています。ペゲラーは、ハイデガーの思索のあゆみを「一条の道」として解釈する見かたを否定して、ハイデガーがみずからの全集に寄せたことばが示すように、「一本の道ではなく、諸々の道である」と理解されなければならないとする「多元論的解釈」を打ち出しました。そこには、体系的で完結したひとつの「思想」としてまとめられることのない解釈の可能性がそこにはふくまれているのであり、ハイデガーそのひとの自己解釈ですらもその可能性のひとつとみなされます。しかし、ハイデガーの自己解釈は、多様な解釈の可能性をふくみつつも、「存在」をさまざまなしかたで問いなおす試みであり、そこにはやはりある意味における一貫性が認められると著者は考えます。 こうした解釈をめぐる考察が示されたあと、著者は「現」をめぐるハイデガーの思索が、初期の神学的立場における議論から後期の「存在」の思索にいたるまで、さまざまにかたちを変えつつ論じられてきたことを明らかにしていきます。 さらに本書の後半では、レーヴィットやハーバーマス、レヴィナスなどのハイデガー批判を論駁しつつ、ハイデガーの思想の現代的意義を示す試みがなされています。レーヴィットは、ハイデガーの立場が実存としての個人に立脚していたことを批判しましたが、著者はたんなる社会的役割を越えた本来的自己のありかたを見ていたハイデガーの立場を擁護します。また、ハイデガーにおける民族主義的な発想を批判するハーバーマスに対しては、「存在」がみずからを示すしかたにかかわる「根源的共同体」をハイデガーが見ようとしていたことを指摘します。さらに著者は、ハイデガーが他者とともに本来性への道を開く可能性を見ていたことを明らかにすることで、レヴィナスの批判にこたえようとしています。

Posted by ブクログ