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ハイペリオンの没落(下) ハイペリオンシリーズ ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2001/03/31 |
JAN | 9784150113490 |
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ハイペリオンの没落(下)
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商品レビュー
4.4
21件のお客様レビュー
そうか、今までの話し…
そうか、今までの話しはここにつながる大いなる序章だったのか、すげー。と思える怒涛の展開と感動。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハイペリオンシリーズは、最近出会った中では珍しく最初だけ面白い尻窄み作品に該当しない作品のようだ。 レビューで絶賛されているのに釣られつい大人買いしてしまい、最初は良くても巻が進むにつれ面白さが減っていき大人買いを後悔する、というパターンが続いていたので嬉しい限り。 『ハイペリオン』の続編。と言うより、『ハイペリオンの没落』でもって初めて物語が完結するので、実質一作品だ。 『ハイペリオン』は巡礼者が一人一人物語を語るオムニバスのような作りだったが、本作ではそれをベースに前作では背景だった現在の時間軸でのストーリーが大きく動き出す。 『ハイペリオン』で別々に語られた物語が同じ世界の中で重なり合っていき、相互の関連が判明していく構成は、よく考えられているなあと素直に感心する。伏線回収と言ってもいいかもしれない。本作を読み終え、もう一度前作を読み返し細々とした部分を確認したくなる。 惜しむらくは、結局シュライク:苦悩の神とは何だったのか、ソルとサライが見た夢はどんな意味があったのか、なぜシュライクはレイチェルを連れて行ったのか、カッサードの前でモニータがシュライクに変貌したのは何故か、今一つ判然としなかったこと。前作では緻密な引用でそのよく練られた作り込みに感嘆したが、今作は広げた風呂敷の回収に若干の杜撰さを感じてしまった。 それとやはりカッサードのカルマが、自分的には、他の巡礼者が背負っているものから若干見劣りしてしまうのだよな。前作ではそういうのもあっていいかな、と思ったのだが。 さらに書くと、中でサイリーナスだったか誰だったかも言っていたが、一人また一人といなくなるのが何となく。物語上必要だったんだろうけれど。 そんなこんなで★3 また、これは多くの読者もそうだったのではと想像するが、途中でモニータ=レイチェルであること、敵はコア、というクライマックスはなんとなくわかってしまった。 それも残念。 まあこれは作者のせいではないだろうな。メタ的視点をつい持ってしまう自分が悪い。 続編は、多分読む。 ネガティブなことも書いたが、トータルとしては面白く密度の高い物語であることは間違いがない。
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ー “来世というものはあるのかしら。目が覚めてみたら、すべてが夢だったなんていうことがあるのかしら。きっとあるわよね、人間というものは、こんな苦しみを受けるために創られたんじゃないもの” ああ、ファニー、きみは知らなかったんだ!人はまさに、そのような苦しみを受けるために生まれて...
ー “来世というものはあるのかしら。目が覚めてみたら、すべてが夢だったなんていうことがあるのかしら。きっとあるわよね、人間というものは、こんな苦しみを受けるために創られたんじゃないもの” ああ、ファニー、きみは知らなかったんだ!人はまさに、そのような苦しみを受けるために生まれてきたことを。つまるところ、人が自意識と呼ぶものは、苦しみの波濤のあいまに生じる澄んだ潮だまりにすぎない。人はみな、みずからの苦しみに耐え、それを抱きしめるように創られている、運命づけられている。そう、狼の仔を腹に隠したスパルタ人の泥棒がその仔に腸を食いつくされるように。 ー やっと4冊読み終わった。長かった…。 SFの全てが詰まっているとは、まさにその通りで、ありとあらゆるSFの構成要素がこの作品の中にあり、それでいてとっ散らかることもなく素晴らしい結末まで一気に読ませてくれる傑作。 もう、とにかくすごい! 300年後が舞台の『エンディミオン』と『エンディミオンの覚醒』全4冊が残っているのでまだまだ終わりそうにもないな…。 しばらく時間をおいて読むか。
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