独逸怪奇小説集成

竹内節(編者), 前川道介(訳者)

• 内容紹介: 内容:刺絡 カ-ル・ハンス・シュトロ-ブル著. 蜘蛛 ハンス・ハインツ・エ-ヴェルス著. 吸血鬼狩り アルフレ-ト・クビ-ン著. トルメントの宝石 パウル・ブッソン著. バッソンピエ-ル元帥の体験 フ-ゴ-・フォン・ホ-フマンスタ-ル著. 眠れる美女 ヘルム-ト・M.バックハウス著. 琥珀 ハンス・ハインツ・エ-ヴェルス著. ピラト フリ-ドリヒ・デュレンマット著. ファウスタの象 ペ-タ-・ダニエル・ヴォルフスキント著. 公園での出会い ヘルベルト・ロ-ゼンドルファ-著. 黒・白・赤 ミュノ-ナ著. シャボン玉の世界で クルト・ラスヴィッツ著. 億万長者ラコックス パウル・シェ-アバルト著. 月は笑う レ-オ・ペルッツ著. 極秘文書 ハンス・L.ク-ク-ク著. 日々是好日 パウル・H.ブルク著. 牧神の午後 ハンス・クリストファ-・ブ-フ著. 新時刻表 ラインハルト・レッタウ著. レクイエム ヴィルヘルム・マティ-セン著. バッゲ男爵 アレクサンダ-・レルネット=ホレ-ニア著. 降霊会奇譚 リニャルト・フォス著. 幻妖 ヴィリ・ザイデル著.
• 販売会社／発売会社: 国書刊行会/
• 発売年月日: 2001/08/20
• JAN: 9784336043467

商品レビュー

2022/05/20

ドイツの怪奇小説アンソロジー。でも「ドイツ語の」らしいので、ドイツだけではないようです。
既読作品はハンス・ハインツ・エーヴェルス「蜘蛛」だけかな。これは大好きな作品なのですが（このネタの乱歩作品も大好き）。他のこの人の作品「琥珀」「ミイラの花嫁」も気に入りました。特に「琥珀」、ネタ明かしをされたら「なーんだそんなことだったのか」って思ったけれど。「ちょっとまて問題はそこじゃない」だったのね。
パウル・H・ブルク「日々是好日」は一見ほっこりした印象の物語。ちょっと楽しく思えなくもない作品です。そういうことも……あるかもしれないよね。
ヴォルフ・ドゥリアン「フィッツジェラルド夫人の髪」も雰囲気が素敵で不思議な読み心地の作品でした。死者の群れの行列の描写が凄い！　と思っていたらまさかのこのラスト。やられました。