罪

林葉直子(著者)

• 販売会社／発売会社: モッツ出版/
• 発売年月日: 2001/11/20
• JAN: 9784944214198

商品レビュー

2015/11/13

元女流棋士の中原誠との不倫と別れの告白書。中原誠のマザコン、変態ぶり、ストーカー行為などが将棋ファンとしては、寂しく悲しい。
肝硬変が進み「打つ手なし」の状態で「チャーシューが食いてぇ」との言葉、とても寂しい思いでした。１９６８．１．２４生まれですから、現在４７の若さです。今回手にしたのは「罪」、２００１．１１発行、彼女が３３歳、まさにマスコミの渦中、アルコール漬けになり始めた頃の執筆（告白）でしょうか・・・。歯車と言うのは一つ外れると、外からの力なくしては元通りは難しいのですね。大きな歯車だとなおさらに。。。

2012/08/22

「突撃しま～す」の留守電を公開されて地に落ちたナカハラマコト永世名人。そのお相手だった林葉直子の顛末話。
基本的に、付き合っていた頃の話を公開するのはルール違反だと思うけど、この場合は中原誠が犯罪的なことをしたため、仕方ない。
あまりにも生々しく、狂的な行動が描かれていて、ゾッとする。
勝負師は勝負に勝っていさえすれば、プライベートでは何をしてもいいと思いがちなのが、だらしない男の言い訳だが、ここまでしてはいけない。もっときれいにやらないと、と戒めることとした。
女流棋士同士の醜い足の引っ張り合いも描かれていてゲンナリする。
林葉直子も繊細で、傷つきやすいなか、若くして女流棋士最高峰を極めてマスコミに露出するなどしたため、性格が歪んでしまった、という面もあるのだろう。
大山康晴が亡くなってから急に中原に猛アプローチしたという流れもよくわからない。女性はよくわからない。

「勝負師の女は、娼婦と看護婦と母親の三役をしなきゃいけない」という評論家の女性の言葉はグッと来るものがあった。