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わたし、ガンです ある精神科医の耐病記 文春新書
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わたし、ガンです ある精神科医の耐病記 文春新書

頼藤和寛(著者)

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わたし、ガンです ある精神科医の耐病記 文春新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2001/04/20
JAN 9784166601646

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商品レビュー

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2013/12/03

 精神科医の書いたガン闘病記。  ガン闘病記数あれど、この本の秀逸なことは死を無視していないことだろう。死を無視せず、かといって生を諦めず。  医学のこと、置かれた状況のこと、病院という場所のこと。そして、死を迎える人間の心構えまで。  今の世の中、多くの人がガンになり、そし...

 精神科医の書いたガン闘病記。  ガン闘病記数あれど、この本の秀逸なことは死を無視していないことだろう。死を無視せず、かといって生を諦めず。  医学のこと、置かれた状況のこと、病院という場所のこと。そして、死を迎える人間の心構えまで。  今の世の中、多くの人がガンになり、そしてガンで死ぬ。  私はガンになることが幸か不幸かはわからないと思っている。  著者が言うように、死ぬときに苦痛が長く続くのは不幸だろう。多くの死に方において、本人が感じる苦痛というのは短時間で済むものだ。  まぁ、脳梗塞などで生き残ると身体の不自由という苦痛が残るが、これはガンの苦痛と少し違うものだろう。  ガンになってよい点と言えば、著者のように死に向かい合えることだろう。それこそが苦痛だ!と思うかもしれないが、私はそうではないと思う。  明日を夢見るように、明日の死を考えられるのは人間であるからだろうから、明日の夢を見ることがよいことであるならSの死を考えることができることもよいことであるはずだ。  著者のように。賞味期限が翌年の年末まである食品を見ながら「私の方が負けてしまうかもな」と思えるのは人間だからで、それでもなお木の苗を植えることができるのも人間だからだ。  もし、私がガンになればこの本を再読するだろう。  この本は、ガン患者だけでなく人間の生き方を考えさせる名著だと思う。  本書が出版される直前に著者は亡くなられたらしい。  ただただご冥福を祈るばかりだ。

Posted by ブクログ

2011/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 精神科医にして新聞の人生相談で人気の著者が、五十二歳で直腸ガンになった体験記。 初期症状から検査・手術・抗ガン剤治療などを詳細にレポートし、そこで見えてきた諸相を本音で分析する。 病院は医者のためにある、手術は必要悪、インフォームド・コンセントの功罪、民間療法や健康法の意味、予防の限界などをドライに見つめた最後に、近づく死を覚悟したときの精神世界を描く。 [ 目次 ] 1 ことのおこり 2 退院して 3 医療する側・される側 4 ガンをめぐって 5 治るのか治らないのか 6 寸詰まりの余生 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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