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日本人の魂の原郷 沖縄久高島 集英社新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2000/05/15 |
| JAN | 9784087200348 |
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日本人の魂の原郷 沖縄久高島
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日本人の魂の原郷 沖縄久高島
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
日本人の魂の原郷はどういったものなのか気になり読むことにしました。 沖縄の久高島は、今回本書で初めて認知しましたが、その独特の島の風習や祭祀などの文化と、島の地形の面白さも相俟って、楽しく読むことができました。 魂を「マブイ」と読んでいて、今でも島の高齢者は魂を信じてい...
日本人の魂の原郷はどういったものなのか気になり読むことにしました。 沖縄の久高島は、今回本書で初めて認知しましたが、その独特の島の風習や祭祀などの文化と、島の地形の面白さも相俟って、楽しく読むことができました。 魂を「マブイ」と読んでいて、今でも島の高齢者は魂を信じているという話や、「ニラーハラー」「ヒジムナー」「ティンユタ」「ムトゥ」「ティルル」など、どこか別の国の言語の話を聞いているかのような感覚に陥ります。こんな島が日本にもあったのかという驚きです。 島人シマンチュは、女は神人カミンチュ、男は海人ウミンチュという価値観で生きてきたことも、海洋国である私達の原郷を想起させるものがあります。 男の一生は舟こぎとしての一生で生計を立てるために漁猟に出かけ、出かけている男を待つ女の一生は巫女としての一生であるという感覚は、今の漁業関係者なら少しは体感できるものかもしれないけど、多くの日本人は、失ってしまった感覚なのだろうと思います。 祭祀は、神女だけが執り行う祭りイザイホーがあったりして、他にも年中祭祀ばかりであるところも面白いなと思いました。(年28行事もある) 興味深かった考察は、何故女性主体の島になったのかというところです。 それは一つに、島の地形がサンゴ礁でできた遠浅が島面積の倍ほどの広さであり、そこで海鮮を狩猟採集できたことと繋がっている、つまり力よりも器用さで採集ができたため、女性と男性の狩猟格差が少なかった、もう少し言えば女性の方が一般的に器用であったからということがあるという考察です。 もう一つは、女性は子どもを産めるという点で男性と決定的に優位さが違うこと、それに伴って子どもの育児の観点からも、女性と子孫の繋がりが男性のそれよりも緊密であったということが、女性主体の島になった大きな二つの理由であるという考察です。 著者は、沖縄本島の出身の方で、長年久高島に取材に行き、写真を多く撮っている方で、インタビューの相手の神女のおばあとの話も収録されていて、面白かったです。 日本人の魂の原郷は女性主体のものであったということを色濃く残している久高島の文化を記録保存していくためや、現代の男性主体の文明社会を考える契機とするためにも本書を執筆されたそうです。 この辺り、確かに欧米型の男性主体の支配的な社会構造をクリティカルに捉えて行動していく上でも、大切にしていく必要がある日本の面影を映している久高島に着目できたことは、私にとっていいきっかけになりました。 ちなみに、知り合いに久高島の話をしたところ、「久高島って”神の島”って呼ばれているところでしょ?」と言っていましたが、結構それだけ知られているんだなあと感心しました。
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集英社新書 比嘉康雄 「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」久高島の祭祀に 原日本人の精神文化の原像を見出した本 女性は生まれながら霊的な力を持ち男性を守護するという「おなり神」信仰を中心として、神職者組織が作られ祭祀が行われている 琉球王朝の祭政政策として 組織的な祭祀が...
集英社新書 比嘉康雄 「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」久高島の祭祀に 原日本人の精神文化の原像を見出した本 女性は生まれながら霊的な力を持ち男性を守護するという「おなり神」信仰を中心として、神職者組織が作られ祭祀が行われている 琉球王朝の祭政政策として 組織的な祭祀が始まった点、祟りをする混沌霊が存在している点 から考えると、死の不安を解消し、王権秩序を守るために神話と祭祀があるように思う アマミヤ(女神)とシラミキヨ(男神)による島創り神話 兄と妹による人創り神話 久高島の死生観 人間存在のもとになる魂という不滅の霊魂〜人は死ぬが肉体が消滅するだけで、死者は形を変えて存在する 久高島の他界観 始原への回帰の思想〜生まれたところに還る、民族の原郷に還る ニライ 海の彼方の他界 ニラーハラー 不滅の魂が帰る場所、再生する場所 遠いはるか彼方にある始原の地 ティンユタ(シャーマン) 混沌霊を司る神職者 悪霊除け、祟り解除 太陽、月、海の自然神だけでなく、カマドの火神や便所の神といった生活神も存在する。健康に生きる感謝を捧げる対象を神としているように感じる
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久高島の祭祀の話が、写真とともに。いろいろなくなり始めていると書かれているが、この本自体だいぶ昔の本なので、今はどうなっているか…。
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