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逃れの森の魔女
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逃れの森の魔女

ドナ・ジョーナポリ(著者), 金原瑞人(著者), 久慈美貴(著者)

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逃れの森の魔女

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青山出版社
発売年月日 2000/02/25
JAN 9784899980032

逃れの森の魔女

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商品レビュー

4

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2026/01/31

『本当は恐ろしいグリム童話』のヒットで、残虐性を帯びた童話達が続々と登場した。一段落した年になって、この本がひょっこりと現れた。今年でかえってよかったと思う。あのブームの中の一冊として認識されてしまうと、見過ごされ、果ては内容を誤って分類されてしまっただろうから。これは決して扇情...

『本当は恐ろしいグリム童話』のヒットで、残虐性を帯びた童話達が続々と登場した。一段落した年になって、この本がひょっこりと現れた。今年でかえってよかったと思う。あのブームの中の一冊として認識されてしまうと、見過ごされ、果ては内容を誤って分類されてしまっただろうから。これは決して扇情的なパロディではなく、全く別の面から、よく知られている「ヘンゼルとグレーテル」に光を当てた結果、見えてきた一人の女性の戦いを描いた物語である。  セリア・リーズの『魔女の血をひく娘』でも、薬草の知識を使って人々の病を治す治療師であるヒロインの祖母が、教会から妖術を操る怪しい魔女として処刑される。科学の進歩、技術の発展。今ならば諸手を挙げて喜ばれるこの二つが、最も危険視されたのが中世である。科学や知識を持っている事が名誉ではなく、むしろ危険であった時代の存在は、今では口の端にも上らない。 もちろん教会側も、そのような過去には口を拭う。  彼女は神を心から愛し、感謝を欠かさなかった。最前線で働く神のしもべとして、最も悪魔を知り、予断を許さぬ戦いに、常に勝ちをおさめてきた。だが、その戦いの模様は、常人には見えない。これは、後に悪魔と彼女が同一視される伏線となる。たった一度、手を伸ばしたばかりに、あれよあれよと全てを失ってしまう彼女に、神の慈悲は下りないものか。あれだけ神経を使って、敬虔な日々を重ねてきたのに。神のみわざを、神の代わりに行って、危険に立ち向かってきたのに。そう責めれば、おそらく神は言う。 追放したのは、おまえ達人間ではないか。 振り返れば、今まで彼女に命を救われた人々の、手のひらを返したような視線がそこにある。  一時たりとも気を許せず、世の中全てを敵と見なさなければ生きてゆけない彼女の緊張感が伝わってくる。それでも尚、触れ合いを、暖かな言葉の応酬を求めてしまう。それこそが、体がどんなに変化しようと、彼女が人間である証拠なのに。まるごと彼女を理解できる人は、もういない。孤独な彼女と狡猾な悪魔の戦いは、見ているだけで息苦しくなる。 童話に登場するエピソードの数々が、魔女側の心情描写を交えて描くと、全く異なる印象を残しながらも、いずれも説得されるに十分な力を持つ。作者の構成力と独創力にはただただ驚かされるばかりだ。  段々と文章を短くしていって、ここだ!という所で終わっているその幕切れまで、一切無駄のない文章。

Posted by ブクログ

2025/09/11

似鳥鶏さんの『レジまでの推理』に出てきて気になっていましたが、図書館に行ったらたまたま見つけて、これは読まないとと思って借りてきました。 全体的に切ない感じに進んでいき、魔女視点なのですが、こうゆう視点の話しがあってもいいよな、とは思えました。

Posted by ブクログ

2025/08/03

読者会の方に紹介されて読んだ本。その方が、何度も読みたくなる本とのこと。 ヘンゼルとグレーテルではなく、魔女が主人公の話。それも魔女になる前、産婆をしていた頃からの話。産婆から女魔術師になり、娘可愛さからちょっとした欲が出て魔女になってしまう。 基本的に誰よりも奥ゆかしく、真面...

読者会の方に紹介されて読んだ本。その方が、何度も読みたくなる本とのこと。 ヘンゼルとグレーテルではなく、魔女が主人公の話。それも魔女になる前、産婆をしていた頃からの話。産婆から女魔術師になり、娘可愛さからちょっとした欲が出て魔女になってしまう。 基本的に誰よりも奥ゆかしく、真面目で心清い人である。醜い見た目故なのか美に惹かれる。ただ、それは欲というよりも美しさを愛しているだけのようだ。 自分自身は分相応でい続け、清貧という言葉が似合う。 魔女になってからもどこまでも心清らかだ。グレーテルと魔女の内面が似ている。 私の知るヘンゼルとグレーテルはただただ悪者だ。でも悪いように見えている言動も実はこんな美しい機能があるのかもしれないと思うと面白い。 誰しも良い人は良い面だけ、悪い人は悪い面だけでできているわけではないのに、童話や昔話は一面的なものが多い。この本はそうではない。普通の出回っている童話とセットで読んだら子供時代の私はどう感じたのだろう。

Posted by ブクログ