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美と共同体と東大闘争 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 2000/07/25 |
JAN | 9784041212080 |
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美と共同体と東大闘争
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3.6
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三島由紀夫対東大全共闘、映画の原作。というか、69年の三島由紀夫が東大駒場で東大全共闘と討論した記録。討論のあとに三島由紀夫、全共闘の数名による文章も併録されている。 議論自体はいまからみると、なぜこんな議論をこんな言葉使いでしているだろう、という疑問がわくけれど、当時はこの言葉...
三島由紀夫対東大全共闘、映画の原作。というか、69年の三島由紀夫が東大駒場で東大全共闘と討論した記録。討論のあとに三島由紀夫、全共闘の数名による文章も併録されている。 議論自体はいまからみると、なぜこんな議論をこんな言葉使いでしているだろう、という疑問がわくけれど、当時はこの言葉づかいが彼らのアイデンティティだったんだろうと思う。言っていることはそんなに難しくなく、自己がより立つ基盤たる関係性をいかに脱却できるか、過去も含めてできるとする全共闘と、日本的なるもの=天皇からは抜け出せないとする三島の対立。三島が取り入れた持続の問題は運動の核心をついていて全共闘側はそれに正面から答えていない。それが彼らの闘争の弱点で68年前後で運動が途切れてしまったことの原因だと思う。 途中観念的過ぎると批判した学生がいるけれど、まさにその通りで言葉が難しすぎて一般には落ちないだろうから、ただの雰囲気にしかなってないという印象。いまだから言えることだけど、それが残念な点だったと思う。
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三、四度目の再読。 結論から書くと「難しい」。 読む回数を重ねて漸く概念についての詳細と、事物についての詳細が理解できてきた。 まだまだ分からない箇所は山のようにあり、何よりも情報量が膨大で途中調べたり考えたりして足止めを食らうというのを毎回繰り返している位に半端な量で苦戦した。...
三、四度目の再読。 結論から書くと「難しい」。 読む回数を重ねて漸く概念についての詳細と、事物についての詳細が理解できてきた。 まだまだ分からない箇所は山のようにあり、何よりも情報量が膨大で途中調べたり考えたりして足止めを食らうというのを毎回繰り返している位に半端な量で苦戦した。 左翼学生の今では殆ど見かけないエネルギーの強さとパッションを随分前に書籍化してくれた事により何度も体感できるので、とても有り難い一冊。 敵対した者同士、相慣れない中で次々と展開される問題提起とその思想や哲学にかなり脳味噌を使う。 何とか三島を負かしたい!と息巻く学生たちの熱情は唯一確かなものだと思う。 最後の「討論を終えて」の芥正彦氏の思想が凶暴的で怖かった。 学生運動に命を賭ける若者たちの覚悟も偽物ではないと思うし、映画化されてこれもまた数回観ただけでは通常の人間では理解が及ばないとも思うので、だからこそ書籍化は救いになる。 何度も読み返したい本だし、まだまだその必要性があると感じている。
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「美と共同体と東大闘争」三島由紀夫・東大全共闘著、角川文庫、2000.07.25 174p ¥420 C0195 (2021.06.10読了)(2006.06.23購入) 【目次】 討論・三島由紀夫VS.東大全共闘―<美と共同体と東大闘争> ・目の中の不安 ・自我と肉体 ・他者...
「美と共同体と東大闘争」三島由紀夫・東大全共闘著、角川文庫、2000.07.25 174p ¥420 C0195 (2021.06.10読了)(2006.06.23購入) 【目次】 討論・三島由紀夫VS.東大全共闘―<美と共同体と東大闘争> ・目の中の不安 ・自我と肉体 ・他者の存在とは? ・自然対人間 ・階級闘争と<自然>に帰る闘い ・ゲームあるいは遊戯における時間と空間 ・持続と関係づけの論理 ・天皇と民衆をつなぐメンタリティ ・<過去・現在・未来>の考え方 ・観念と現実における<美> ほか 討論を終えて ・砂漠の住民への論理的弔辞 三島由紀夫 ・三島由紀夫と我々の立場―禁忌との訣別― 全共闘H ・あるデマゴコスの敗北 全共闘C ・時間持続と空間創出 全共闘A ☆関連図書(既読) 「東大―大学紛争の原点」生越忠著、三一新書、1968.. 「東大落城」佐々淳行著、文春文庫、1996.01.10 「仮面の告白」三島由紀夫著、新潮文庫、1950.06.25 「愛の渇き」三島由紀夫著、新潮文庫、1952.03.31 「潮騒」三島由紀夫著、新潮文庫、1955.12.25 「金閣寺」三島由紀夫著、新潮文庫、1960.09.15 「午後の曳航」三島由紀夫著、新潮文庫、1968.07.15 「青の時代」三島由紀夫著、新潮文庫、1971.07.15 「癩王のテラス」三島由紀夫著、中公文庫、1975.08.10 「春の雪 豊饒の海(一)」三島由紀夫著、新潮文庫、1977.07.30 「奔馬 豊饒の海(二)」三島由紀夫著、新潮文庫、1977.08.30 「暁の寺 豊饒の海(三)」三島由紀夫著、新潮文庫、1977.10.30 「天人五衰 豊饒の海(四)」三島由紀夫著、新潮文庫、1977.11.30 「三島由紀夫「以後」」宮崎正弘著、並木書房、1999.10.01 (「BOOK」データベースより)amazon 学生・社会運動の嵐が吹き荒れた1969年の5月13日、超満員となった東大教養学部で、三島由紀夫と全共闘の討論会が開催された!自我と肉体、暴力の是非、時間の連続と非連続、政治と文学、観念と現実における美…。互いの存在理由を巡って、激しく、真摯に議論を闘わせる両者。討論後に緊急出版されるやたちまちベストセラーとなり、いまだ“伝説の討論”として語り継がれる貴重なドキュメント、三十余年ぶりの復活。
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